(公社)日本分析化学会・LC研究懇談会
2023年度LC研究懇談会講習会における実力判定試験
合格者の皆様へのお知らせ(終了しました)

【全文PDF】


皆様方は、2023年度分析士初段認証試験における筆記試験が免除されるだけですので、LC分析士初段、又はLC/MS分析士初段としての認証を得る為には、正規の受験料(5,500円)と登録申請料(2,200円)が必要です。

1)登録をされない場合は、その上の段位の受験が出来ません。又、期限内に登録手続きをされない場合は、標記の試験結果に基づく登録の権利が無効となります。

2)日本分析化学会の会員、会員外を問わず、「日本分析化学会会員倫理・行動規範」に従う事を誓約願います。

問い合わせ先
(公社)日本分析化学会・LC研究懇談会・分析士認証専門部会
E-mail:nakamura@jsac.or.jp

登録申込方法

1)次ページの「分析士登録申込書」に漏れなくご記入下さい。記入漏れが有るものは受付出来ません。
2)下記登録料(2,200円)と2023年度LC分析士認証試験受験料(5,500円)又はLC/MS分析士認証試験受験料(5,500円)の合計7,700円を期限内にお振り込み戴いた後、登録申込書をお送り下さい。

 初段  2,200円
 二段  3,300円
 三段  4,400円
 四段  5,500円
 五段  6,600円

振込先
りそな銀行 五反田支店 普通0802349
名義 公益社団法人日本分析化学会 液体クロマトグラフィー研究懇談会
シヤ)ニホンブンセキカガクカイエキタイクロマトグラフィーケンキュウ コンダンカイ
(通帳の印字欄に字数制限が有りますので、誰からの送金かが分かる様、最初に 振込人の氏名を記入して下さい)
登録申込期限
2023年10月20日(金)(入金締切時刻:15時迄)
登録申込書送付先
分析士認証委員会・委員長宛に下記2点を電子メールに添付して下さい。
①:分析士登録申込書(署名欄空欄)
②:①を印刷後署名欄に自署し、PDF化したもの
なお、日本分析化学会分析士としてご登録戴きますと,
1)登録証(A4版)を送付致します。
2)(公社)日本分析化学会・分析士会ホームページにお名前、ご所属先を掲載致します。
登録申込書


日本分析化学会会員倫理・行動規範

 日本分析化学会会員は、会員活動を通じて、人類、社会、地球環境に貢献すべきものである。このために、会員がとるべき倫理・行動規範についてとりまとめてこれに示す。

I.人権の尊重
 会員は、会員活動やその所属する組織や職場において、構成員の基本的人権が尊重され、各人がその能力を発揮できるように努力する。そのために、人種、宗教、国籍、性、年齢、所属に基づく差別的な言動があってはならない。また、各種ハラスメントの防止に努め、自らがこの趣旨に反する行動を厳に慎む。

Ⅱ.法令の遵守
 会員は、各種法令や所属する組織の規則を遵守する。また、雇用者や任命権者等との契約内容を正確に理解し、契約を遵守して誠実に行動する。ただし、広く人類や社会、環境に対して重大な影響が予測される場合には、公共の利益を優先する。また、自己の行為によって社会に重大な危害を及ぼすことがないように慎重に業務を遂行する。

Ⅲ.安全の確保
 会員は、自身の業務および事業や製品など仕事の対象に関して、安全、健康、環境について十全の配慮をする。また、それぞれの立場で、対応する諸法規についての正しい知識をもち、それらを遵守する精神に基づいて十分な安全確保、健康維持増進、環境保全の仕組みを構築する。
 さらに、化学物質及び副次的に生成される物質、物品、製品そのもの、あるいは方法や手順などの安全性の確保ならびに健康への影響の配慮についても関連諸法規を含め万全の対策が講じられなければならない。二次的かつ非意図的な影響や災害を及ぼすこともあるので、モニタリングなど十分な配慮と対応が重要である。
 また、考案した方法や製造した物質や装置が悪用されないよう安全保障措置も十全に取る。
 教育現場においては学校教育法や労働安全衛生法など関連する法令を遵守し、さらに初等、中等および高等教育機関、並びに各種教育機関においては、実験教育の場における安全・健康確保に対する万全な配慮(保護眼鏡など安全装具の着用義務付け、安全な実験操作の徹底指導、ドラフトの整備、実験スペースの確保等)をすることに加えて、受講者が安全・健康・環境に対して十分な関心、知識、倫理観念を身につけるように指導する。

Ⅳ.研究成果の公表と責務
1.論文の著者として
1)著者は、行った研究の正確な説明とその意味の客観的な議論を提示する。論文に記載するデータの偽造、ねつ造や他の著作物からの盗用を行ってはならない。
2)著者は投稿しようとする論文誌の投稿規定を遵守する。投稿規定に下記の事項が定められていない場合においても、下記事項を遵守する。
3)著者はその研究の背景となる以前の研究の出所や、その研究を他の研究者が繰り返すために必要な情報を明らかにしなければならない。また、関連する他者の重要な貢献を無視するような不適切な引用を行ってはならない。
4)研究に使う物質、装置、手順に特別な危険の怖れがある場合にはそれらを明示しなければならない。
5)本質的に同じ内容の論文原稿を複数の論文誌に投稿してはならない。
6)論文の共著者は、研究内容に対して責任を共有する者である。
2.編集者、査読者として
1)論文誌の編集者および査読者は、当該誌の編集規定や審査規定に定められていることを遵守し、誠実に依頼された業務を遂行しなければならない。依頼元の編集規定や審査規定に下記事項が含まれない場合は、下記事項を誠実に執り行う。
2)編集者は、投稿された原稿について専門家である査読者に客観的な意見を求め、それらを考慮して自ら評価し、掲載の可否を判断しなければならない。
3)査読者はその責任を自覚し、原稿を評価するのに不適格であると考えた場合、査読を辞退し、原稿を期限内できる限り速やかに編集者に返すべきである。
4)編集者と査読者は原稿の内容について守秘義務を遵守し、自分の研究に利用したり、第三者に開示してはならない。
3.論文誌以外への発表者として
 論文誌以外の刊行物、雑誌や記者会見、新聞発表等で研究の結果を発表する場合は、専門家の査読による助言、批判等の検討を経ないという場合があることに特に留意し、事実を正確に伝えるように努力する。

V.研究課題等の申請と審査
 研究費や研究プロジェクトの申請など研究課題の申請は、その研究開発目的の重要性、研究開発計画の新規性、実現可能性を科学的、合理的に説明するものであり、その記述においては、研究発表の場合と同様の高い倫理性が要求される。他の研究者の成果を正しく引用し、自らの実績に偽造、ねつ造を加えてはならない。
 また、研究課題の審査、選考を行う場合は、当該審査・選考規定等を遵守し、また、公正,公平に行うことに努めなければならない。
1.不正行為防止への取り組み
 不正行為の防止は、分析化学および分析技術のみならず科学技術全体の健全な発展や社会的な信頼の確立、さらには人類と社会の安全、環境の保全などのために不可欠である。ここでいう不正行為には、論文などのねつ造・改ざん・盗用ばかりでなく、論文の審査、研究開発プロジェクトの申請や審査の際の不適切な行為、研究費の不適切な使用、さらには安全・健康・環境にかかわる問題、会員の基本的人権にかかわる問題などが含まれる。このような不正行為の発生を未然に防ぐための努力を怠ってはならない。
2. 倫理委員会の設置
 本会に倫理委員会を設置し、会員がかかわる上記のような不正行為を未然に防ぐ努力をし、不正行為の疑いがある場合は必要に応じて調査・審理にあたり、理事会に報告する。その結果、不正行為があったと認められた会員に対しては、同委員会は本会としての処分を審議し、その結果を理事会に報告する。理事会はこの報告を受け、処分を審議決定するとともに、必要に応じて関係機関などに報告あるいは公表する。また、会員が所属機関内において、本規定に反する恐れのある行為や情報を知り、本会がその報告を受けたときは必要に応じて同委員会で審査および審理することができる。同委員会の報告を受け、理事会は必要に応じてその情報を公開することを含め適切な処置をとる。

(2008年2月15日理事会承認)

主催
(公社)日本分析化学会・LC研究懇談会
後援
(公社)日本薬学会、(公社)日本化学会、(公社)日本農芸化学会、(公社)日本分析化学会、LCシニアクラブ
協賛
アジレント・テクノロジー㈱、関東化学㈱、㈱島津製作所、東ソー㈱、日本ウォーターズ㈱、日本分光㈱、㈱日立ハイテクサイエンス
開催趣旨
HPLC、LC/MSの初心者・中級者を対象とし、基礎から最近のトレンド迄を講義と実習で学びます。規定の講習を終えた方には、受講証を差し上げます。又、希望者には実力判定試験を受験する機会が付与され(無料)、合格者は2023年度LC分析士初段又はLC/MS分析士初段認証試験の筆記試験が免除される特典が有ります。
開催日
2023年9月27日(水)~9月29日(金)
会場
五反田文化会館・第一会議室・第二会議室・もみじ
住所:東京都品川区西五反田1-32-2
電話:03-3491-4010
交通:JR五反田駅又は東急池上線大崎広小路駅下車、徒歩7分 

講習プログラム

●1日目(講義と情報交換会)

9:00-9:20
ガイダンス (オーガナイザー)中村 洋
9:20-9:50
講義1 概論(東京理科大学)中村 洋
9:55-10:55
講義2 分離(東ソー㈱)伊藤誠治
11:00-12:00
講義3 検出(㈱島津総合サービス・リサーチセンター)三上博久
12:00-13:00
昼休み
13:00-14:00
講義4 前処理(日本ウォーターズ㈱)島崎裕紀
14:05-15:05
講義5 試薬・有機溶媒・水 (関東化学㈱)坂本和則
15:05-15:20
休憩
15:20-16:20
講義6 LC/MS(㈱東レリサーチセンター)竹澤正明
16:25-17:25
講義7 トラブル解決法(第一三共㈱)合田竜弥
17:30-19:30
情報交換会

●2日目・3日目(実習、実力判定試験、総合討論)

9:00-16:00
実習
 受講者は4班に分かれ、以下の4種類の実習(各90分)を2日間で受講します。
実習A-1 検出器の使い方:フォトダイオードアレイ検出器
(㈱島津製作所)野村文子
フォトダイオードアレイ検出器(PDA検出器)を用いると、一度の分析でUVスペクトル情報を取り込む事が出来ます。従って、通常の時間-吸光度の二次元データに加えて波長軸を含む三次元データを取り扱う事が出来、分析後に様々な解析が可能と成ります。本実習では、着色料(食品添加物)の分析を例に取り、フォトダイオードアレイ検出器の基本操作と機能(ピーク純度の検定、スペクトルによるピーク同定など)について、実際の分析データを基にして学んで頂きます。又、PDA検出器の能力を更に高める最新のピーク解析技術についてもご紹介します。
実習 A-2 検出器の使い方:蛍光検出器
(日本分光㈱)未定
蛍光物質を高感度かつ選択的に検出する蛍光検出器は、HPLCにおける微量成分の高感度検出や蛍光誘導体化した成分の測定などに多く使用されています。実習では、実際に蛍光検出器付HPLCシステムを作動させて、蛍光物質を測定しながら、蛍光検出器の原理と特長、励起及び蛍光波長の設定、波長のタイムプログラムの使用方法、測定時における留意点を学んで頂きます。
実習B カラム分離とデータ解析
(㈱日立ハイテクサイエンス)清水克敏、宮野桃子
使用頻度が高い逆相系のカラムを用い、目的成分が分離する移動相条件を検討します。移動相条件が分離・保持時間に影響を与える事、最適条件を設定するためのポイントを学びます。取得したクロマトグラムを使用し、ベースライン補正方法と定量の実際、カラムの性能評価を実習して頂きます。
実習C 固相抽出~オフラインからオンラインまで
(日本ウォーターズ㈱)島崎裕紀
LC/MS/MSなど分析装置の感度と選択性の向上が目覚ましい今日においても信頼性の高い分析を行う為にはサンプル前処理が必要な場合が少なく有りません。特に医薬品バイオアナリシス、食品分析、環境分析など複雑なサンプルマトリクス中の微量成分を分析する場合はサンプル前処理が成功の鍵と成ります。本実習では幅広く使用されている固相抽出について色素サンプルを使用し受講者全員に前処理を体験して頂きます。又、カラムスイッチング技術を使用したオンライン固相抽出法についても紹介します。
実習D LC/MSの使い方
(アジレント・テクノロジー㈱)滝埜昌彦、城代 航
タンデム四重極質量分析計を用いたLC/MS/MSシステムは、通常のマススペクトルの測定に加え、プロダクトイオンスペクトルやプリカーサーイオンスペクトルの測定が可能です。近年では、特にSRMモードを用いた選択性の高い高感度分析が可能であり、様々な試料中の微量成分の定量分析に使用されています。本実習では、合成抗菌剤の一斉分析を例に取り、測定条件の最適化方法、SRM法を用いた定量分析法について学んで頂きます。

なお、有機溶媒を使用しますので、安全めがねを各自お持ち下さい。実習用の白衣は無くても結構です。実習Bでは、計算機(又はスマホ等)を使用しますので、各自ご持参下さい。又、実習に当たっては十分な安全対策を講じておりますが、講習会への行き帰り及び講習・実習中の事故等にいては、免責とさせて頂きます。必要と思われる方はご自身での保険加入をお願い致します。

●2日目

16:15-16:45
実力判定試験(無料・マークシート方式。希望者のみ、LCコース又はLC/MSコースの何れかを受験)
受験希望者はB2~B6の黒鉛筆と消しゴムを持参下さい。実力判定試験の合格者は、LC分析士初段又はLC/MS分析士初段認証試験合格者と同等の実力を有すると見做されます。後日、初段試験の受験料と登録費を支払われた方には、当該資格の登録証が送付されます。

●3日目

16:00-16:45
総合討論
16:45-17:00
受講証授与


募集定員
50名
参加費用
40,000円(LC研究懇談会個人会員、後援学会個人会員)、50,000円(その他)
参加方法
LC研究懇談会のホームページなどから、以下のURLにお申し込み下さい。
参加申込・振込期日
2023年9月6日(水)(15時)
参加費振込先
りそな銀行・五反田支店、普通口座、口座番号 0802349
(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会
コウシャ ニホンブンセキカガクカイエキタイクロマトグラフィーケンキュウコンダンカイ
連絡先
ご質問・総合討論で議論したい事柄などを下記へお知らせ下さい。
LC研究懇談会(E-mail:nakamura@jsac.or.jp