LCマイスター、LC/MSマイスター
2023年度
LC研究懇談会は、①分析士五段の資格を5年以上保持、②分析士五段としての社会的貢献が顕著、③LC研究懇談会の個人会員、の3条件を満たした方を、マイスターとして認定する制度を2023年から始めました。推薦戴いた方々を認定委員会で検討の結果、下記の方々を2023年マイスターとして認定した事をお知らせ致します。
LC研究懇談会
LCマイスター
- 第001号 (LC) 中村 洋(東京理科大学)
- 第002号 (LC) 三上博久(㈱島津総合サービス)
LC/MSマイスター
- 第001号 (MS) 中村 洋(東京理科大学)
- 第002号 (MS) 竹澤正明(㈱東レリサーチセンター)
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会は、(公社)日本分析化学会・分析士認証制度によるLC分析士五段並びにLC/MS分析士五段取得者を対象に、それぞれ「LCマイスター」、「LC/MSマイスター」へのステップアップ候補者の推薦を募集します。マイスターには専門分野の指導者として、分析士認証制度の更なる発展へのお力添えをお願いするのが目的です。
下記規定(抜粋)をご覧の上、適任者がおられましたら、提出資料を提出先にお送り下さい(推薦者の資格:LC研究懇談会個人会員)。
第2条 「マイスター」とは、日本における液体クロマトグラフィー
(LC)若しくはLC/MSに関する高度なスキルと知識を有する
分析士で、分析士としての社会的貢献が顕著な者を指す。
第3条 「マイスター」認定候補は、LC懇の個人会員である事を要する。
2 「マイスター」認定候補は、LC分析士五段又はLC/MS分析士
五段の資格を5年以上保持している者とする。
3 「マイスター」認定候補は、分析士五段としての社会的貢献が
顕著な者とする。
提出資料
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推薦者は、A4判サイズに横書きで記入した以下の4項目を1ファイルに纏め、2023年2月18日までに下記提出先に電子メールで送付する。
① 候補者の氏名・生年月日・現住所・連絡先(電話/メール)・LC研究懇談会個人会員番号
② LC分析士五段或いはLC/MS分析士五段の認証番号・取得年
③ 推薦理由書(推薦者の氏名・LC研究懇談会個人登録番号・所属・連絡先メールアドレス、推薦文)
④ 社会的貢献業績名及びその概要。
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推薦資料提出先
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「マイスター」推薦応募係
E-mail: nakamura@jsac.or.jp
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CERIクロマトグラフィー分析賞
2022年度
本賞は、(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会(LC懇)が「液体クロマトグラフィーを利用した研究分野で優秀な研究成果を挙げた者に授与する」と規定する褒賞であり、(一財)化学物質評価研究機構(Chemicals Evaluation and Research Institute, Japan、CERI)の協力を得て2018年度より運用を開始している。2022年度は、本年8月末日を期限として候補者の推薦公募を行った。期日までに提出された候補者の推薦理由書、研究業績等を基に、選考委員会(2022年9年10日)で審議した結果、特定非営利活動法人病態解析研究所所属の岡橋美貴子氏(推薦者:特定非営利活動法人病態解析研究所・星野忠夫氏)を授賞候補者として選出した。2022年度液体クロマトグラフィー研究懇談会第6回拡大運営委員会(9月29日)において、選考委員長より上申された上記結果を協議した結果、岡橋氏への授賞が正式に承認された。岡橋氏の研究業績名は、「糖尿病管理指標の測定法開発と維持管理に関わる研究」である。以下、授賞の対象となった研究業績等の概要を紹介する。
1.HbA1c測定法の開発と標準化への活用
1.1 安定型HbA1c日常測定法(KO40法)の開発
HbA1cは、糖尿病の診断や治療における指標で、1980年代にHPLCによる専用装置が発売された事により臨床で広く使われる様になったが、測定値の装置間差が大きいという問題があった。その原因の一つとして、専用装置では安定型HbA1cと不安定型HbA1cの分離が不十分である事が指摘されていた。KO40法では、スルホプロピル基を有する非多孔性陽イオン交換カラムTSKgel SP- NPR(内径4.6 mm、長さ35 mm、東ソー)を用い、4分で安定型HbA1cと不安定型HbA1cを良好に分離する事に成功した。分析時間の短縮により、多検体の信頼性ある安定型HbA1cの測定が可能となり、臨床現場における装置間差の評価、糖尿病スクリーニング法の検討など臨床研究において多くの成果を挙げる事が出来た。
1.2 安定型HbA1c基準測定法の維持管理
所属研究室に於いて、安定型HbA1cの更なる良好分離を目的として、KO40法と同じ充塡剤で長さを100 mmとしたカラムを用い、50分で安定型HbA1cを単離測定するKO500法が開発された。岡橋氏は、KO500法の性能評価、実用化への検討を行い、その結果KO500法は、日本臨床化学会および日本糖尿病学会の議を経て、本邦のHbA1c標準化における実用基準測定法として活用されるに至った。現在、KO500法は7つの基準測定施設で運用されており、岡橋氏は、その維持管理に携わり、整合性の確認、各施設測定者への教育等を行っている。
1.3 HbA1cの標準化活動
岡橋氏は、「日本臨床化学会糖尿病関連指標専門委員会」、「日本糖尿病学会糖尿病関連検査の標準化に関する委員会」、「臨床検査基準測定機構(JRMI)」の委員としてHbA1cの標準化活動に携っている。現在、測定法間差および施設間差の無い標準化されたHbA1c値が得られる様になったが、その標準化に分離分析分野から貢献した。
2.LC/MSを用いたグリコアルブミン(GA)測定法の開発と標準化活動
LC/MSを用いたGA測定法の開発を行った。GAは糖尿病関連指標であり、日常測定法としてボロン酸アフィニティーによるHPLC法や酵素法が提供されているが、何れも化学量に裏付けられた標準物質による校正がなされていなかった。そこで、基準測定法として対応出来る様な測定値に化学量論的裏付けを持つ測定法の開発を行った。GAの主たる糖結合部位がアルブミンの525位のLysである事を確認し、525位を含む合成ペプチド(糖化ペプチド,非糖化ペプチド)を校正物質とし,LC/MSを用いるペプチドマッピング法を測定手技とし,測定値をSI単位系で表示するGA測定を可能とした。また、「日本臨床化学会糖尿病関連指標専門委員会」の「GAの標準化プロジェクト」に参加し、分離分析分野から標準化に貢献している。
3.液体クロマトグラフィー研究懇談会への貢献
岡橋氏は、1993年に本研究懇談会の運営委委員に就任し、会計、監査、褒章小委員会の小委員長、分析士筆耕部会長を務め、会の運営円滑化業務支援を行って来た。また、LC-&LC/MS-DAYs、LC&LC/MSテクノプラザ、書籍出版などを通して、会の活動に長年に渡り貢献して来た。
以上、岡橋美貴子氏の業績は、➀学術的貢献;糖尿病管理指標グリコヘモグロビン(HbA1c)の分析法・維持管理・実用標準化、及び、生体成分の試料前処理と分離分析法の開発など、②教育的貢献;書籍・研修会などの当該懇談会事業を通じての解説など、③社会的貢献;当該懇談会の運営円滑化業務支援、及び、臨床検査基準測定機構(JRMI)での糖尿病血糖管理事業支援などと多岐に渡っている。この様に、岡橋美貴子氏は分離分析の実用標準化の先導的先駆者で、本研究懇談会に長年に渡る貢献者でもあり、CERIクロマトグラフィー分析賞授賞に誠に相応しい人物と評価された。
液体クロマトグラフィー研究懇談会・委員長 中村 洋
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会は、2022年度のCERIクロマトグラフィー分析賞受賞候補者の推薦を受け付けております。LC研究懇談会会員で、標記候補者の推薦を希望される方は、下記の規程(抜粋)を参照の上、推薦書類提出先にお申し出下さい。受賞者には、LC懇の電子ジャーナル「LCとLC/MSの知恵」への業績投稿を行って戴きます。
第1条 本賞は、LCを利用した研究分野で優秀な研究成果を挙げた者を対象に、年1件以内に授与する。
第3条 受賞者の資格に年齢は問わないが、LC研究懇談会の会員である事が望ましい。又、受賞者の研究成果は、既印刷のもので、少なくともその一部が公益社団法人日本分析化学会の機関誌若しくは学術刊行物に掲載されたものである事を要する。
第7条 賞の授与は、LC & LC/MSテクノプラザにおいて行う。受賞者には、賞牌及び賞金(10万円)を授与する。
[注記]
1)提出書類
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推薦者(会員番号明記)は、A4判サイズに横書きで記入した以下
の4種類の書類(各1通)を2022年8月末日までに下記提出先に電子メールで送付す
る。
① 候補者の生年月日及び高校卒業以後の履歴書、②推薦理由書、③研究業績名(40字以内)及びその概要、④研究業績リスト:表題、全著者名(受賞候補者にアンダーライン)、雑誌名、巻数、掲載ページ数、掲載年をこの順に記載したもの、⑤その他、適当と思われる資料(1件)を提出しても良い。
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2)推薦書類提出先
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CERIクロマトグラフィー分析賞係
[電子メールアドレス:nakamura@jsac.or.jp]
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2021年度
本賞は、(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会(LC懇)が「液体クロマトグラフィーを利用した研究分野で優秀な研究成果を挙げた者に授与する」と規定する褒賞であり、(一財)化学物質評価研究機構(Chemicals Evaluation and Research Institute, Japan、CERI)の協力を得て2018年度より運用を開始している。2021年度は、本年8月末日を期限として候補者の推薦公募を行った。期日までに提出された候補者の推薦理由書、研究業績等を基に、選考委員会(2021年9年10日)で審議した結果、(株)東レリサーチセンター所属の竹澤正明氏(推薦者:(株)島津総合サービス・三上博久氏)を授賞候補者として選出した。2021年度液体クロマトグラフィー研究懇談会第6回運営委員会(9月28日)において、選考委員長より上申された上記結果を協議した結果、竹澤氏への授賞が正式に承認された。竹澤氏の研究業績名は、「生体試料中医薬品の極微量質量分析法の開発」である。以下、授賞の対象となった研究業績等の概要を紹介する。
竹澤氏は、LC/ MS/MSの実用化が始まった頃から、逸速く生体試料中の医薬品やバイオマーカーの定量分析に着手した。即ち、前処理にイムノアフィニティーカラムを利用する、ヒト血漿中プロスタグランジン誘導体の高感度分析法、並びにプロスタグランジン、アンジオテンシン、アミノ酸等の内因性バイオマーカー分析法の開発である。それらの成果は、多くの製薬企業を分析の立場からサポートし、各社の医薬品開発に貢献する所となった。LC/MS/MSは、原理的には高精度かつ高性能分離分析法ではあるが、その本来の性能が実試料の分析で直ちに発揮出来る訳ではない。竹澤氏は、LC/MS/MS分析における特徴的なトラブル、例えばキャリーオーバー、クロストーク、マトリックス効果等の問題に直面し、これらの問題を解決する事により、LC/MS/MS分析法の高度化を達成した。
これらの研究業績に加え、竹澤氏はLC/MSの基礎と応用に関する自らの経験に基づき、学会・講習会などを通じて若手研究者を幅広く啓育し、生体試料中医薬品等の分析に携わっている研究者の底上げに積極的かつ継続的な努力を積み重ねている。竹澤氏は、LC懇の中核である運営委員として、LC懇の二大行事であるLC & LC/MSテクノプラザとLC- & LC/MS-DAYsにおいてLC基礎技術講座(現在はLC/MS技術講座)の講師、LC/MSの講師を長年務める一方、毎月の例会では度々最新技術を発表しており、LC懇にとっては不可欠の人物である。又、日本分析化学会(JSAC)においては、関東支部主催機器分析講習会「HPLC, LC/MSコース」の講師としても長年大きな貢献を続けており、LC懇会員に留まらず、広くJSAC会員に模範を示す姿勢は大いに評価される。更に、分析士試験解説書、LC/MS関連実務書などへの精力的な執筆活動により、多大な社会的貢献を果たしている実績も、CERIクロマトグラフィー分析賞授賞に誠に相応しい人物と評価された。
液体クロマトグラフィー研究懇談会・委員長 中村 洋
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会は、2021年度のCERIクロマトグラフィー分析賞受賞候補者の推薦を受け付けております。LC研究懇談会会員で、標記候補者の推薦を希望される方は、下記の規程(抜粋)を参照の上、推薦書類提出先にお申し出下さい。受賞者には、LC懇の電子ジャーナル「LCとLC/MSの知恵」への業績投稿を行って戴きます。
第1条 本賞は、LCを利用した研究分野で優秀な研究成果を挙げた者を対象に、年1件以内に授与
する。
第3条 受賞者の資格に年齢は問わないが、LC研究懇談会の会員である事が望ましい。又、受賞者の
研究成果は、既印刷のもので、少なくともその一部が公益社団法人日本分析化学会の機関誌
若しくは学術刊行物に掲載されたものである事を要する。
第7条 賞の授与は、LC & LC/MSテクノプラザにおいて行う。受賞者には、賞牌及び賞金(10万円)
を授与する。
[注記]
- 提出書類:推薦者は、A4判サイズに横書きで記入した以下の4種類の書類(各1通)を2021年8月末日までに下記提出先に電子メールで送付する。
① 生年月日及び高校卒業以後の履歴書、②推薦理由書、③研究業績名(40字以内)及びその概要、④研究業績リスト:表題、全著者名(受賞候補者にアンダーライン)、雑誌名、巻数、掲載ページ数、掲載年をこの順に記載したもの、⑤その他、適当と思われる資料(1件)を提出しても良い。 - 推薦書類提出先:CERIクロマトグラフィー分析賞係
[電子メールアドレス:nakamura@jsac.or.jp]
2020年度
本賞は、(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会が「液体クロマトグラフィーを利用した研究分野で優秀な研究成果を挙げた者に授与する」と規定する褒賞であり、(一財)化学物質評価研究機構(Chemicals Evaluation and Research Institute, Japan、CERI)の協力を得て2018年度より運用を開始した。
2020年度は、本年8月末日を期限として候補者の推薦公募を行った。期日までに提出された候補者の推薦理由書、研究業績等を基に、選考委員会(2020年年9月25日)で審議した結果、アジレント・テクノロジー(株)所属の熊谷浩樹氏(推薦者:同社の滝埜昌彦氏)を受賞候補者として選出した。2020年度液体クロマトグラフィー研究懇談会第2回オンライン(メール)運営委員会(10月8日-9日)において、選考委員長より上申された上記結果を協議した結果、熊谷氏への授賞が承認された。
熊谷氏の研究業績名は、「HPLCシステムの高機能化による分析ラボの効率向上」である。熊谷氏は、流路切り替えバルブを組込んだHPLCシステムを自動メソッド開発システムや、マルチメソッドシステム、2次元LCシステム等種々のアプリケーションに応用する事により、HPLC分析の効率が向上する手法となる事を示した。特に、2次元LCでは、マルチハートカットシステムや1次元目/2次元目間の移動相の不適合性をオンラインで緩和するバルブシステムにより、2次元LCの利用範囲が広がる事を立証した。又、PDA検出器のリニアリティーレンジを大きく拡大する手法や、HPLCシステムのエミュレーション技術を用いて異なる機種間でのメソッド移管を容易にする手法等が、HPLC分析の効率化と信頼性向上に貢献する事を具体的に示した。
この様に、熊谷氏は高機能化されたHPLCシステムを例会等で数多く紹介し、これらの手法が分析ラボの効率化に繋がる事をHPCLユーザーに広く浸透させた点は、LC懇の設立理念に沿う研究姿勢として高く評価された。これらの研究業績に加え、熊谷浩樹氏はLC懇の中核である運営委員として宿泊型研修会、研究発表会などの現地世話人を務める等、LC懇内での精力的な活動を通して多大な社会的貢献を果たしている実績も、CERIクロマトグラフィー分析賞授賞に相応しい人物と評価された。
液体クロマトグラフィー研究懇談会・委員長 中村 洋
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会は、2020年度のCERIクロマトグラフィー分析賞受賞候補者の推薦を受け付けております。
LC研究懇談会会員で、標記候補者の推薦を希望される方は、下記の規程(抜粋)を参照のうえ、推薦書類提出先にお申し出ください。
第1条
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本賞は、LCを利用した研究分野で優秀な研究成果を挙げた者を対象に、年1件以内に授与する。
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第3条
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受賞者の資格に年齢は問わないが、LC研究懇談会の会員であることが望ましい。また、受賞者の研究成果は、既印刷のもので、少なくともその一部が公益社団法人日本分析化学会の機関誌もしくは学術刊行物に掲載されたものであることを要する。
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第7条
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賞の授与は、LC & LC/MSテクノプラザにおいて行う。受賞者には、賞牌及び賞金(10万円)を授与する。
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[注記]
1)提出書類
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推薦者は、A4判用紙に横書きで記入した以下の4種類の書類(正各1通、副各11通)を
2020年8月末日までに下記提出先に送付する。
① 高校卒業以後の履歴書、②推薦理由書、③研究業績名およびその概要、④研究業績リスト:表題、全著者名(受賞候補者にアンダーライン)、雑誌名、巻数、掲載ページ数、掲載年をこの順に記載したもの、⑤その他、適当と思われる資料等を提出してもよい。
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2)推薦書類提出先
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〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304号
LC研究懇談会 CERIクロマトグラフィー分析賞係
電話:03-3490-3351
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2019年度
(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会は、2018年度より「CERIクロマトグラフィー分析賞」を創設し、2019年度は本年8月末日を期限として候補者の推薦公募を行った。
期日までに提出された推薦書を基に、2019年度CERIクロマトグラフィー分析賞選考委員会で審議した結果、株式会社日立ハイテクサイエンス所属の伊藤正人氏(同社の清水克敏氏推薦)が受賞候補者に選出され、9月25日開催の液体クロマトグラフィー研究懇談会第6回運営委員会において承認された。
「CERIクロマトグラフィー分析賞」とは、その受賞規程第2条第2項に、「液体クロマトグラフィーを利用した研究分野で優秀な研究成果を挙げた者に授与する」と規定されている。
今回の伊藤正人氏の受賞における研究業績は、「高速アミノ酸分析計および超高速液体クロマトグラフに関する研究と開発」である。伊藤正人氏は、1986年、L-8500形高速アミノ酸分析計の開発メンバーとなり、粒径3 µmのイオン交換樹脂カラムを用いる分析法を研究し、発表した。
その後、1997年L-8800形、2005年L-8900形、2017年LA8080高速アミノ酸分析計を順次開発した。
一方、2006年、超高速液体クロマトグラフ(UHPLC)であるL-2000UシリーズLaChromUltra(最大圧力60 MPa)を開発した。
次いで、2013年には当時業界最高圧力の140 MPa ChromasterUltra UHPLCシステム、およびサブ2 µm ODSカラムを開発・発表した。
これらの研究開発過程で、理論段数、圧力と時間の3次元グラフを考案し、さらに線速度とカラム長さを加えた5つのパラメーター間の関係式を見出すことにも成功している。
その成果は、「高速液体クロマトグラフィーの速さと分離に関する研究」と題する博士論文(2018年筑波大学)に集大成されている。
このように、伊藤正人氏の一連の機器開発と解析研究はアミノ酸分析を通して数々の社会的貢献を果たすと共に、学問的にもUHPLC分野で顕著なブレイクスルーを実現し、CERIクロマトグラフィー分析賞に相応しいと評価された。
2019年10月3日
液体クロマトグラフィー研究懇談会委員長 中村 洋
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会は、2019年度のCERIクロマトグラフィー分析賞受賞候補者の推薦を受け付けております。
LC研究懇談会会員で、標記候補者の推薦を希望される方は、下記の規程(抜粋)を参照のうえ、推薦書類提出先にお申し出ください。
第1条
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本賞は、LCを利用した研究分野で優秀な研究成果を挙げた者を対象に、年1件以内授与する。
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第3条
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受賞者の資格に年齢は問わないが、LC研究懇談会の会員であることが望ましい。また、受賞者の研究成果は、既印刷のもので、少なくともその一部が公益社団法人日本分析化学会の機関誌もしくは学術刊行物に掲載されたものであることを要する。
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第7条
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賞の授与は、LC & LC/MSテクノプラザにおいて行う。受賞者には、賞牌及び賞金(10万円)を授与する。
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[注記]
1)提出書類
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推薦者は、A4判用紙に横書きで記入した以下の4種類の書類(正各1通、副各11通)を
2019年8月末日までに下記提出先に送付する。
① 高校卒業以後の履歴書、②推薦理由書、③研究業績の概要、④研究業績リスト:表題、全著者名(受賞候補者にアンダーライン)、雑誌名、巻数、掲載ページ数、掲載年をこの順に記載したもの、⑤その他、適当と思われる資料等を提出してもよい。
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2)推薦書類提出先
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〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304号
LC研究懇談会 CERIクロマトグラフィー分析賞係
電話:03-3490-3351
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2018年度
日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会では、2018年度より「CERIクロマトグラフィー分析賞」を創設し、本年2月より9月末まで候補者の推薦公募を行った。期日までに提出された推薦書を基に、2018年度CERIクロマトグラフィー分析賞選考委員会で審議した結果、株式会社島津総合サービス リサーチセンター 三上博久氏が2018年度CERIクロマトグラフィー分析賞受賞候補者に選出され、10月30日開催の液体クロマトグラフィー研究懇談会第7回運営委員会で承認された。
「CERIクロマトグラフィー分析賞」とは、その受賞規程第2条第2項に、「液体クロマトグラフィーを利用した研究分野で優秀な研究成果を挙げた者に授与する」と規定されている。
今回の三上博久氏受賞における研究業績は、「誘導体化HPLC検出法の開発と装置化」である。三上博久氏は、1970年代終わりから1980年代に掛けてHPLCの応用性を格段に広げる手法として研究が盛んとなった誘導体化検出法について,この研究分野の日本における牽引役の一人として重要な足跡を残された。その一つが、糖類の新しいポストカラム蛍光誘導体化法についての研究である。三上博久氏が考案・開発された方法は、実用性が高く、装置化も早かったため、様々な分野で広く普及するに至り、開発から35年以上経った現在でも世界で使用されている。加えて三上博久氏は、HPLC及びLC/MS分野における検出部門のエキスパートとして、学協会への貢献、最新検出技術の普及、次世代技術者の育成など数々の社会的貢献を果たしてこられ、CERIクロマトグラフィー分析賞に相応しいとして選考された。
液体クロマトグラフィー研究懇談会
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会は、2018年度のCERIクロマトグラフィー分析賞受賞候補者の推薦を受け付けております。
LC研究懇談会会員で、標記候補者の推薦を希望される方は、下記の規程(抜粋)を参照のうえ、推薦書類提出先にお申し出ください。
第1条
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本賞は、LCを利用した研究分野で優秀な研究成果を挙げた者を対象に、年1件以内授与する。
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第3条
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受賞者の資格に年齢は問わないが、LC研究懇談会の会員であることが望ましい。
また、受賞者の研究成果は、既印刷のもので、少なくともその一部が公益社団法人日本分析化学会の機関誌もしくは学術刊行物に掲載されたものであることを要する。
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第7条
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賞の授与は、LC & LC/MSテクノプラザ(1月)において行う。
受賞者には、賞牌及び賞金(10万円)を授与する。
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[注記]
1)提出書類
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推薦者は、A4判用紙に横書きで記入した以下の4種類の書類(正各1通、副各11通)を
2018年9月末日までに下記提出先に送付する。
① 高校卒業以後の履歴書、②推薦理由書、③研究業績の概要、④研究業績リスト:表題、全著者名(受賞候補者にアンダーライン)、雑誌名、巻数、掲載ページ数、掲載年をこの順に記載したもの、⑤その他、適当と思われる資料等を提出してもよい。
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2)推薦書類提出先
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〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304号
LC研究懇談会 CERIクロマトグラフィー分析賞係
電話:03-3490-3351
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液体クロマトグラフィー努力賞
2023年度
標記努力賞は1995年、液体クロマトグラフィー研究懇談会に制定された若手・中堅会員に対する褒賞制度であり、「液体クロマトグラフィーに関する研究・技術が独創的であり、将来を期待される研究者・技術者が受賞の対象」とされている。今回は2022年9月末日を期日として推薦を募った。2022年10月1日より開催された標記授賞候補者選考委員会において協議した結果、三菱ケミカル株式会社所属の前中佑太氏(推薦者:三上博久氏、株式会社島津総合サービス)を授賞候補者に決定した。この結果を運営委員会(10月3日)に上申・協議した結果、前中氏への授賞を正式に決定した。研究業績名は「架橋高分子のグラフト鎖解析技術の開発」である。前中氏への授賞対象となった研究業績の概要を、以下に紹介する。
1. 架橋高分子グラフト鎖の可溶化手法及びGPECによる組成成分の評価手法の開発
合成高分子のうち架橋高分子のグラフト鎖は、その長さや樹脂組成によって製品物性に影響を及ぼす事から、詳細なグラフト鎖解析は非常に重要である。一方で、架橋高分子は溶剤に不溶である事から、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を用いた分子量分布測定やNMRを用いた組成分析が難しい。
前中氏は、グラフト鎖を評価する手法として、機械的な破砕による分解に着目し、可溶化技術について種々検討を行った。その結果、高分子を破砕する事により可溶化した成分は、グラフト鎖を反映した分子量、組成を有する事が分かり、前処理方法に一定の効果が有る事を明らかにした。
次に、可溶化した成分の評価手法として、グラジエントポリマー溶出クロマトグラフィー(gradient polymer elution chromatography、GPEC)を取り入れた分析方法について検討を行った。その結果、GPECによる分析方法を用いる事により、従来NMRでは確認出来なかった組成分布を評価する事が可能となった。本手法は、化学結合に依らない前処理方法である事から、種々の架橋高分子分析に広く応用出来る可能性が有る事を明らかにした。
以上、前中氏は架橋高分子を可溶化させる有効な手法の開発に成功したが、更にGPECを取り入れた分析手法を開発する事により、LC分析の可能性を大きく広げる成果を挙げた。この業績は、高分子解析手法として高く評価出来るものである。
2. 液体クロマトグラフィー研究懇談会への貢献
前中氏は2020年4月、運営委員心得として本研究懇談会の役員に就任し、1年間の運営実務を経験した後、現在も事業委員として他学協会との窓口として精力的な活動を行っている。又、前中氏は合成高分子化学の専門家であり、LCは勿論の事、GC、MS、更にはNMR、ESR、FT-IRなどを用いた分析法、解析技術に広く通じている為、本研究懇談会においては貴重な存在であり、今後一層の活躍が期待出来る逸材としての評価が高い。
前中佑太氏のこの様な研究業績と誠実な活動内容は、液体クロマトグラフィー努力賞授賞に誠に相応しく、今後の関連技術発展への貢献にも大いに期待が持てる。以上、同氏の実績とポテンシャルは、2023年液体クロマトグラフィー努力賞授賞に値するものと高く評価された。
液体クロマトグラフィー研究懇談会・委員長 中村 洋
本賞は液体クロマトグラフィーに関する研究・技術が独創的であり、将来を期待される研究者・技術者が受賞の対象となります。適当な候補者がおられましたら、下記要領にてご推薦又はご応募下さい。受賞者には第28回LC &LC/MSテクノプラザ(2023年1月を予定)における受賞講演、並びにLC懇の電子ジャーナル「LCとLC/MSの知恵」への業績投稿を行って戴きます。不明な点は下記にお問い合わせ下さい。
受賞資格
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本研究懇談会の個人会員(会員番号明記)で、2023年4月1日現在で満50歳程度迄。
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提出資料
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①推薦書又は自薦書(A4判スペース1枚に生年月日、簡単な履歴、受賞の対象となる研究題目)、②推薦又は応募理由書(A4判を縦に使用し、1行45字、40行程度で業
績説明と主要論文リストを合わせて3枚以内)、③説明資料1件(任意。特に重要な論文の別刷PDF、その他審査の参考となる資料等)を下記応募先に電子メールで添付。 |
推薦・応募締切
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2022年9月末日
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応募・問合せ先
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(公社)日本分析化学会・LC懇
(E-mail:nakamura@jsac.or.jp)
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2022年度
2021年10月12日開催の標記授賞候補者選考委員会において協議した結果、日本分光(株)所属の寺田明孝氏(推薦者:坊之下雅夫氏)を授賞候補者に決定した。この結果を2021年度第7回運営委員会(10月21日)に上申・協議した結果、寺田氏への授賞を正式に決定した。研究業績名は「光学活性検出器を利用したHPLCとSFCの応用開発」である。寺田氏への授賞対象となった研究業績の概要は、以下の通りである。
寺田明孝氏は、中央大学大学院理工学研究科応用化学専攻(修士課程)を2009年3月に修了後、同年4月に日本分光(株)に入社し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)と超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)のシステム開発、広範な応用開発に携わった。特に、光学活性物質の分離・検出・分取に光学活性検出器(円二色性検出器、旋光度検出器)を活用した、HPLC、SFCに関する多くの応用例は見事である。更に、LC研究懇談会や日本分析化学会のみならず、モレキュラー・キラリティー、クロマトグラフィー科学会、SFC研究会など、様々な機会を捉えて成果を積極的に発表する前向きな姿勢は、若手研究者として頼もしい限りである。中でも、g-factorを用いたデータ解析法、高耐圧セルを装備した旋光度検出器の開発、分取法への有効利用などは、独創的な発想と着眼点に基づくものであり、多くの実験に裏付けられたデータの積み重ねは、高く評価出来る。
又、同氏はクロマトグラフィーに対する広い見識を持ち、試料の前処理から、分離・検出、データ解析に及ぶ全操作に通じており、手法的にもLC/MS、LC/MS/MS、SFC/MS/MSなどに止まらずイオンクロマトグラフィーをも専門とする。加えて、LC研究懇談会の事業委員を務める傍ら、同懇談会編集の書籍「LC/MS、LC/MS/MSのメンテナンスとトラブル解決」などへの執筆を通して会員への最新情報提供にも怠りが無い。
寺田明孝氏のこの様な研究業績と活動内容は、液体クロマトグラフィー努力賞授賞に誠に相応しく、今後も関連技術発展への貢献にも大いに期待が持てる。以上、同氏の実績は、2022年液体クロマトグラフィー努力賞授賞に値するものと高く評価された。
[液体クロマトグラフィー研究懇談会・委員長 中村 洋]
本賞は液体クロマトグラフィーに関する研究・技術が独創的であり、将来を期待される研究者・技術者が受賞の対象となります。適当な候補者がおられましたら、下記要領にてご推薦又はご応募下さい。受賞者には第27回LC & LC/MSテクノプラザ(2022年1月を予定)における受賞講演、並びにLC懇の電子ジャーナル「LCとLC/MSの知恵」への業績投稿を行って戴きます。
不明な点は下記にお問い合わせ下さい。
受賞資格
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本研究懇談会の個人会員で、2022年4月1日現在で満50歳程度迄。
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提出資料
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①推薦書又は自薦書(A4判スペース1枚に生年月日、簡単な履歴、受賞の対象となる研究題目)、②推薦又は応募理由書(A4判を縦に使用し、1行45字、40行程度で業績説明と主要論文リストを合わせて3枚以内)、③説明資料1件(任意。特に重要な論文の別刷PDF、その他審査の参考となる資料等)を下記応募先に電子メールで添付。
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推薦・応募締切
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2021年9月末日
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応募・問合せ先
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(公社)日本分析化学会・LC懇(E-mail:
nakamura@jsac.or.jp)
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2021年度
2020年度第2回オンライン(メール)運営委員会(10月8日-9日)において標記について協議した結果、味の素(株)所属の中山 聡氏(推薦者:宮野 博氏)に授賞する事を決定した。研究業績名は「規制下の生体試料分析におけるクロマトグラフィーの活用」である。中山氏の受賞対象となった研究業績の概要は、以下の通りである。
同氏は、東京大学大学院薬学系研究科修士課程時代から一貫して分析化学研究に従事し、1994年に味の素(株)中央研究所に配属されて以来、約25年間にわたり、味の素㈱ R&Dの分析研究、特に、クロマトグラフィーを活用した業務に従事している。現在は、定量分析研究を主な業務とするグループのグループ長として、メタボロミクス研究、製品評価技術の開発等をリードしている。中山氏は、1990年代後半から約15年にわたり、生体試料中薬物濃度測定法開発の業務に従事し、当時、黎明期であったLC/MS/MSを積極的に活用し、薬物動態研究推進の立役者として活躍した。その間に得たクロマトグラフィー分析技術と分析法バリデーションに関する知見を活用し、製薬協や厚生労働省研究班活動に従事し、日本国内での規制下の生体試料分析(Regulated Bioanalysis)に関する議論の牽引者として知られる。
例えば、2010年~2011年にかけての製薬協を代表しての講演、厚生労働省研究班としての活動などを通して、日本初のRegulated Bioanalysisのガイドライン「医薬品開発における生体試料中薬物濃度分析法のバリデーションに関するガイドライン(2013年7月)」制定に大きく寄与したことが挙げられる。キャリーオーバーやマトリックス効果の評価方法などをQ&Aに反映させるなどの活動は、クロマトグラフィーの専門家ならではの貢献と言える。その後も、ガイドライン内容の浸透、ガイドラインではカバーしきれない項目に関する研究を精力的に遂行している。
2015年に創薬業務を離れた後も、当時の知見を活かして、血漿中アミノ酸濃度の精密定量による疾病のリスク診断などの業務に従事し、Regulated Bioanalysisの社会実装に貢献した。その取り組みは、論文や成書、液体クロマトグラフィー研究懇談会での講演などを通して積極的に公開されており、クロマトグラフィー研究の進展に大きく貢献した。
このような活動内容は、まさに液体クロマトグラフィー努力賞に相応しく、また、今後もクロマトグラフィー研究の応用・発展の一翼を担うことが大きに期待される。以上の業績は、2021年液体クロマトグラフィー努力賞に値すると高く評価された。
液体クロマトグラフィー研究懇談会・委員長 中村 洋
本賞は液体クロマトグラフィーに関する研究・技術が独創的であり、将来を期待される研究者・技術者が受賞の対象となります。適当な候補者がおられましたら、下記要領にてご推薦またはご応募ください。
受賞者には第26回LC & LC/MSテクノプラザ(2021年1月を予定)にて受賞講演を行っていただきます。不明な点は下記にお問い合わせください。
受賞資格
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本研究懇談会の個人会員で、2021年4月1日現在 で満50歳程度まで。
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提出資料
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①推薦書又は自薦書(A4判用紙1枚に簡単な履歴と受賞の対象となる研究題目)、②推薦理由書(A4判用紙を縦に使用し、1行45字、40行程度で業績説明と主要論文リストを合わせて3枚以内)、③説明資料(任意。特に重要な論文の別刷、その他審査の参考となる資料など)を下記応募先に電子メールで添付。
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推薦・応募締切
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2020年9月30日(水)
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応募・問合せ先
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(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会
E-mail:
nakamura@jsac.or.jp
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2020年度
本賞は液体クロマトグラフィーに関する研究・技術が独創的であり、将来を期待される研究者・技術者が受賞の対象となります。適当な候補者がおられましたら、下記要領にてご推薦またはご応募ください。
受賞者には第25回LC & LC/MSテクノプラザ(2020年1月を予定、横浜情報文化センター)にて受賞講演を行っていただきます。不明な点は下記にお問い合わせください。
受賞資格
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本研究懇談会の個人会員で、2020年4月1日現在で
満50歳以下。
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提出書類
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①推薦書又は自薦書(A4判用紙1枚に簡単な履歴と受賞の対象となる研究題目)、②推薦理由書(A4判用紙を 縦に使用し、1行45字、40行程度で業績説明と主要論文リストを合わせて3枚以内)、③説明資料(特に重要な論文の別刷、その他審査の参考となる資料)を添付しても構いません。
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推薦・応募締切
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2019年9月30日(月)
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応募・問合せ先
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〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304号
(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会
電話:03-3490-3351
E-mail:
kondankai-hp@jsac.or.jp
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2019年度
2019年液体クロマトグラフィー努力賞受賞者が決定しました。
2018年度第9回運営委員会(12月13日開催)で選考の結果、標記努力書の受賞者が下記の通り決定しました。受賞者には第24回LC & LC/MSテクノプラザ(2019年1月17日-18日、横浜情報文化センター)で受賞講演を行って戴きます。
受賞者
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加藤尚志氏(バイオタージ・ジャパン株式会社)
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受賞題目
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低分子生体成分を対象とした分離分析法の開発
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液体クロマトグラフィー研究懇談会
本賞は液体クロマトグラフィーに関する研究・技術が独創的であり、将来を期待される研究者・技術者が受賞の対象となります。
適当な候補者がおられましたら、下記要領にてご推薦またはご応募ください。
受賞者には第24回LC & LC/MSテクノプラザ(平成31年1月17日・18日、横浜情報文化センター)にて受賞講演を行っていただきます。
不明な点は下記にお問い合わせください。
受賞資格
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本研究懇談会の個人会員で、2019年4月1日現在で満40歳以下。
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提出書類
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①推薦書又は自薦書(A4判用紙1枚に簡単な履歴と受賞の対象となる研究題目)、②推薦理由書(A4判用紙を縦に使用し、1行45字、40行程度で業績説明と主要論文リストを合わせて3枚以内)、③説明資料(特に重要な論文の別刷、その他審査の参考となる資料)を添付しても構いません。
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推薦・応募締切
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2018年12月6日(木)
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応募・問合せ先
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〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304号
(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会
電話:03-3490-3351
E-mail:
kondankai-hp@jsac.or.jp
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2018年度
本賞は液体クロマトグラフィーに関する研究・技術が独創的であり、将来を期待される研究者・技術者が受賞の対象となります。
適当な候補者がおられましたら、下記要領にてご推薦またはご応募ください。
受賞者には第23回LC & LC/MSテクノプラザ(平成30年1月18日・19日、横浜情報文化センター)にて受賞講演を行っていただきます。
不明な点は下記にお問い合わせください。
受賞資格
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本研究懇談会の個人会員で、2018年4月1日現在で満40歳以下。
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提出書類
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①推薦書又は自薦書(A4判用紙1枚に簡単な履歴と受賞の対象となる研究題目)、②推薦理由書(A4判用紙を縦に使用し、1行45字、40行程度で業績説明と主要論文リストを合わせて3枚以内)、③説明資料(特に重要な論文の別刷、その他審査の参考となる資料)を添付しても構いません。
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推薦・応募締切
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2017年12月14日(木)
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応募・問合せ先
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〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304号
(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会
電話:03-3490-3351
E-mail:
kondankai-hp@jsac.or.jp
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2017年度
本賞は液体クロマトグラフィーに関する研究・技術が独創的であり、将来を期待される研究者・技術者が受賞の対象となります。
適当な候補者がおられましたら、下記要領にてご推薦またはご応募ください。
受賞者には第22回LCテクノプラザ(平成29年1月19日・20日、横浜情報文化センター)にて受賞講演を行っていただきます。
不明な点は下記にお問い合わせください。
受賞資格
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本研究懇談会の個人会員で、2017年4月1日現在で満40歳以下。
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提出書類
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①推薦書又は自薦書(A4判用紙1枚に簡単な履歴と受賞の対象となる研究題目)、②推薦理由書(A4判用紙を縦に使用し、1行45字、40行程度で業績説明と主要論文リストを合わせて3枚以内)、③説明資料(特に重要な論文の別刷、その他審査の参考となる資料)を添付しても構いません。
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推薦・応募締切
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2016年12月14日(水)
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応募・問合せ先
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〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304号
(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会
電話03-3490-3351
E-mail:
kondankai-hp@jsac.or.jp
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2016年度
本賞は液体クロマトグラフィーに関する研究・技術が独創的であり、将来を期待される研究者・技術者が受賞の対象となります。適当な候補者がおられましたら、下記要領にてご推薦またはご応募ください。
受賞者には第21回LCテクノプラザ(平成28年1月21日・22日、横浜情報文化センター)にて受賞講演を行っていただきます。
不明な点は下記にお問い合わせください。
受賞資格
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本研究懇談会の個人会員で、2016年4月1日現在で満40歳以下。
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提出書類
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①推薦書又は自薦書(A4判用紙1枚に簡単な履歴と受賞の対象となる研究題目)、②推薦理由書(A4判用紙を縦に使用し、1行45字、40行程度で業績説明と主要論文リストを合わせて3枚以内)、③説明資料(特に重要な論文の別刷、その他審査の参考となる資料)を添付しても構いません。
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推薦・応募締切
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2015年12月18日(金)
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応募・問合せ先
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〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304号
(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会
電話:03-3490-3351
E-mail:
kondankai-hp@jsac.or.jp
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2014年度
液体クロマトグラフィー研究懇談会では、第100回例会を記念して標記努力賞を創設しております。
本賞は液体クロマトグラフィーに関する研究・技術が独創的であり、将来を期待される研究者・技術者が受賞の対象となります。
適当な候補者がおられましたら、下記要領にてご推薦またはご応募ください。
受賞者には第19回LCテクノプラザ(平成25年1月23日・24日、横浜情報文化センター)にて受賞講演を行っていただきます。
不明な点は下記にお問い合わせください。
受賞資格
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本研究懇談会の個人会員で、2014年4月1日現在で満40歳以下。
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提出書類
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①推薦書又は自薦書(A4判用紙1枚に簡単な履歴と受賞の対象となる研究題目)
②推薦理由書(A4判用紙を縦に使用し、1行45字、40行程度で業績説明と主要論文リストを合わせて3枚以内)
③説明資料(特に重要な論文の別刷、その他審査の参考となる資料)を添付しても構いません。
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推薦・応募締切
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10月25日(金)
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応募・問合せ先
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〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304号
(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会
電話:03-3490-3351
E-mail:
kondankai-hp@jsac.or.jp
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LC科学遺産認定
2022年度
(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会(LC懇)は、2018年度より「液体クロマトグラフィー科学遺産」の認定事業を開始し、5年目の本年は8月末日を期限として推薦公募を行った。期日までに提出された複数の推薦書につき、2022年液体クロマトグラフィー科学遺産認定委員会(9月12日)で審議した結果、寺田明孝氏(日本分光株式会社)推薦の「高速液体クロマトグラフ TRI ROTAR シリーズ」(所有者:日本分光株式会社)を液体クロマトグラフィー科学遺産第5号候補として選出した。2022年度LC懇第6回拡大運営委員会(9月29日)において、認定委員会委員長より上申された上記結果を審議し、これを承認した。
「液体クロマトグラフィー科学遺産」とは、その認定に関する規定第2条に、「日本における液体クロマトグラフィーの発展にとって、歴史的な観点から顕著な貢献があったと認められるものを指す」と定義されている。認定第5号となった「高速液体クロマトグラフ TRI ROTAR シリーズ」の認定理由の概要を以下に示す。
高速液体クロマトグラフ TRI ROTARシリーズは、1976 年に日本分光工業株式会社(現日本分光株式会社)が上市した、世界初のトリプルヘッドレシプロ型の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)用ポンプである。即ち、小容量(50 µL)の 3つのポンプヘッドを120 度角に配置する事によって、斜板カムの回転を利用した一駆動系というシンプルな作動による送液を可能にした特徴をもつ(図1参照)。しかも、吸引と吐出を三相交流の様に常時且つ同時に行う事が出来る為、常に途切れる事無く吸引と吐出が行える事から、高い精度の送液を可能とした。当時はシリンジ型ポンプからレシプロ型ポンプに移行し始める潮流の中にあり、上記TRI ROTAR はトリプルヘッドという画期的でユニークな発想と高い技術レベルによって開発されたものである。その性能は、高い定流量性能と低脈流及び最大の特長である、連続吸引、連続吐出を同じ波形で行える無限送液を可能としており、世界的な分析機器メーカー・デュポン社へ OEM 供給する等、世界に日本のHPLC用ポンプの技術の高さを示した。その後、TRI ROTAR-II(1979 年)、コンピューター制御の TRI ROTAR-III(1980 年)、これらのポンプを組み込んだシステムである TRI ROTAR SR-1(1982 年)及び TRI ROTAR SR-2(1982 年)を経て、更に小型化・省スペースを図ったTRI ROTAR-V(1983年)、TRI ROTAR-VI(1984 年)の上市へと続き、その技術を継承・発展させた。1982 年には、セミミクロ HPLC 用として、TRI ROTAR と同じ 3 ヘッドを装備した FAMILIC-300 が上市されたが、本製品は米国工業技術専門紙のインダストリアル・リサーチ・アンド・デベロップメント誌が最先端技術と製品を表彰する技術賞の一つである I・R 100 の受賞に輝いた。
この種の動作原理を利用したポンプとしてはTRI ROTAR が世界初であり、レシプロ型ポンプとしても従来のものより性能が格段に優れていた。シリーズ最終機である TRI ROTAR-VI においては、流量正確さとして、0.5 mL/min 以上では設定値の±1%、0.5 mL/min 以下では±0.008 mL/min、流量精密さとして、±0.5%又は±0.003 mL/min のうち大きい方、という性能をもち、高速液体クロマトグラフの発展に大きく貢献した。更に、シンプルな駆動系による高圧送液を実現させた事から、粒子径の小さな充塡剤カラム、内径の細いカラムを使用したセミミクロ高速液体クロマトグラフへ発展させていく技術にも貢献した。
図1 TRI ROTAR Vの送液、吸引パターン
以上、概説したユニークな駆動原理とその歴史的な価値は、正しく液体クロマトグラフィー科学遺産に値するものと認定された。
なお、認定作業に当たったのは、以下の10名である(◎印:委員長):伊藤誠治(東ソー)、榎本幹司(栗田工業)、大塚克弘(ムラタ計測器サービス)、橘田 規(日本食品検査)、熊谷浩樹(アジレント・テクノロジー)、小林宏資(信和化工)、竹澤正明(東レリサーチセンター)、◎中村 洋(東京理科大学)、西岡亮太(住化分析センター)、三上博久(島津総合サービス)。
液体クロマトグラフィー研究懇談会・委員長 中村 洋
LC研究懇談会会員で、LC科学遺産候補の推薦を希望される方は、下記の規程(抜粋)及びLC研究懇談会ホームページを参照の上、2022年8月末日迄に推薦書類を提出先にお送り下さい。なお、認定が決定されたLC科学遺産については、第28回LC & LC/MS テクノプラザ(2023年1月を予定)において、当事者から申請内容の概要を発表若しくは展示して戴くと同時に、LC懇の電子ジャーナル「LCとLC/MSの知恵」への投稿を行って戴きます。
第2条「液体クロマトグラフィー科学遺産」とは、日本における液体クロマトグラフィー(LC)の発展にとって、歴史的な観点から顕著な貢献があったと認められるものを指す。
2「液体クロマトグラフィー科学遺産」は、年度ごとに1件以内を認定する。
3装置・器具類においては、その動作原理が日本初若しくはそれに準じたものである事、又はその性能が従来のものより格段に優れている事を要する。
4技術・方法においては、従来のものより効率、再現性、操作性などが格段に優れている事を要する。
推薦書類
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A4判スペースに横書きで記入した以下の書類(各1通)。
① 推薦理由書(会員番号明記)、② LC科学遺産候補の名称(40字以内)とその概要、③ LC科学遺産所有者名、④その他、適当と思われる資料(1件)を提出しても良い。
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提出先
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LC科学遺産認定委員会
(電子メールアドレス:nakamura@jsac.or.jp)
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2021年度
(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会(LC懇)は、2018年度より「液体クロマトグラフィー科学遺産」の認定事業を開始し、4年目の本年は8月末日を期限として推薦公募を行った。期日までに提出された推薦書を基に、2021年液体クロマトグラフィー科学遺産認定委員会(9月17日)で審議した結果、石井直恵氏(メルク株式会社)推薦の「超純水製造装置 Milli-Q Gradient」(所有者:メルク株式会社)を液体クロマトグラフィー科学遺産第4号候補として選出した。2021年度LC懇第6回運営委員会(9月28日)において、認定委員会委員長より上申された上記結果を審議した結果、これを承認した。
「液体クロマトグラフィー科学遺産」とは、その認定に関する規定第2条に、「日本における液体クロマトグラフィーの発展にとって、歴史的な観点から顕著な貢献があったと認められるものを指す」と定義されている。認定第4号となった「超純水製造装置 Milli-Q Gradient」の認定理由の概要を以下に示す。
超純水はHPLCの移動相や試料調製など、クロマトグラフィー分析や化学実験などに広く利用されているのみならず、高感度分析には不可欠の素材である。超純水の水質、特に有機物濃度は高感度分析における感度やHPLC分析の質に影響する事が知られている。超純水装置Milli-Q Gradientは、日本ミリポア株式会社(現メルク株式会社)から1996年に上市された。それ迄は、超純水の水質管理には無機イオン量を測定する比抵抗計が主に使用されており、HPLC等に使用する水質の良否の確認には、超純水製造装置では判断出来なかった為、HPLCクロマトグラムを測定し、不純物ピークの有無を確認する必要が有った。又、一部の超純水製造装置では、有機物量のモニターに全有機炭素(total organic carbon, TOC)を利用する方式もあったが、分解能はおよそ5 ppbで精度も低く、超純水のHPLCへの適用可否の判断をする為には不十分であった。1996年に上市された超純水製造装置Milli-Q Gradientは、有機物をUVランプ(紫外線)で酸化分解し、導電率測定で有機物量を計測するTOC計を搭載したものであった。このTOC計による測定値は、従来の燃焼触媒酸化方式TOC計等との値とよく一致し、感度は1 ppbで精度も高く画期的な性能であった。Milli-Q Gradientの一つ前のモデルのMilli-Q SP TOCには、簡易的にTOCをモニターする機能が付与されていたが、予測式で精度も高くない事から、表示は「0-5 ppb」「5-10 ppb」「10-15 ppb」など5 ppb刻みのアナログ方式であった。Milli-Q GradientではTOC測定を予測式から、TOC計の搭載に変更する事で水質管理機能を大きく飛躍させた。更に、Milli-Q GradientのTOC計はGxP管理下で要求されるキャリブレーションにも対応可能であり、精度管理の向上にも寄与している。この様な特性を有するMilli-Q Gradientには、HPLC試験に依らずとも、採水時に超純水の水質が確認出来る利点が有り、多くのHPLCユーザーに信頼性と利便性を提供する製品として大いに歓迎された。事実、2002年時点でのメルク株式会社の超純水製造装置のマーケットシェアは77.4%(科学機器年鑑2004年版、アールアンドディ社)であり、Milli-Q GradientがHPLC分析を中心に試験研究分野で広く使用された事を物語っている。
Milli-Q Gradientは、1996年の販売開始以来、モデルチェンジを一度経て、2006年に後継モデルであるMilli-Q Advantageが上市される迄、約10年間に渡り使用されており、現在販売されている超純水装置の雛形と位置付けられる製品である。これらの先駆的な機能を有した純水製造装置Milli-Q Gradientは、日本も含め世界の実験科学全般の発展に多大な貢献を果たした事は歴然とした事実である。よって、その歴史的な価値は液体クロマトグラフィー科学遺産に値するものと認定された。
なお、認定作業に当たったのは、以下の11名である(◎印:委員長):
伊藤誠治(東ソー)、榎本幹司(栗田工業)、大塚克弘(ムラタ計測器サービス)、岡橋美貴子(病態解析研究所)、橘田 規(日本食品検査)、熊谷浩樹(アジレント・テクノロジー)、小林宣章(東洋合成工業)、小林宏資(信和化工)、竹澤正明(東レリサーチセンター)、◎中村 洋(東京理科大学)、三上博久(島津総合サービス)。
液体クロマトグラフィー研究懇談会・委員長 中村 洋
LC研究懇談会会員で、LC科学遺産候補の推薦を希望される方は、下記の規程(抜粋)及びLC研究懇談会ホームページを参照の上、2021年8月末日迄に推薦書類を提出先にお送り下さい。なお、認定が決定されたLC科学遺産については、第27回LC & LC/MS テクノプラザ(2022年1月を予定)において、当事者から申請内容の概要を発表若しくは展示して戴くと同時に、LC懇の電子ジャーナル「LCとLC/MSの知恵」への投稿を行って戴きます。
第2条 「液体クロマトグラフィー科学遺産」とは、日本における液体クロマトグラフィー(LC)
の発展にとって、歴史的な観点から顕著な貢献があったと認められるものを指す。
2 「液体クロマトグラフィー科学遺産」は、年度ごとに1件以内を認定する。
3 装置・器具類においては、その動作原理が日本初若しくはそれに準じたものである事、
又はその性能が従来のものより格段に優れている事を要する。
4 技術・方法においては、従来のものより効率、再現性、操作性などが格段に優れている事を要する。
推薦書類
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A4判スペースに横書きで記入した以下の書類(各1通)。
① 推薦理由書、② LC科学遺産候補の名称とその概要、③ LC科学遺産所有者名、④その他、適当と思われる資料(1件)を提出しても良い。
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提出先
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LC科学遺産認定委員会(電子メールアドレス:
nakamura@jsac.or.jp)
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2020年度
(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会は、2018年度より「液体クロマトグラフィー科学遺産」の認定事業を開始し、3年目の本年は8月末日を期限として推薦公募を行った。期日までに提出された推薦書を基に、2020年液体クロマトグラフィー科学遺産認定委員会(9月9日)で審議した結果、清水克敏氏(株式会社日立ハイテクサイエンス)推薦の「835形日立高速アミノ酸分析計」(所有者:株式会社日立ハイテクサイエンス)を液体クロマトグラフィー科学遺産第3号として選出した。2020年度液体クロマトグラフィー研究懇談会第1回オンライン運営委員会(9月19日)及び同・第2回オンライン(メール)運営委員会(10月9日)において、認定委員会委員長より上申された上記結果を審議した結果、これを承認した。
「液体クロマトグラフィー科学遺産」とは、その認定に関する規定第2条に、「日本における液体クロマトグラフィーの発展にとって、歴史的な観点から顕著な貢献があったと認められるものを指す」と定義されている。認定第3号となった「835形日立高速アミノ酸分析計」は、1977年に発売が開始され、下記に示す新技術、新機能により、我が国における代表的なアミノ酸分析計となった。
- 1962年に発売された日本初のアミノ酸分析計日立KLA-2形の遺伝子を受け継ぎつつ、コンパクトな床置き型にデザインを刷新した。
- 835形の開発・上市は1977年であり、世界中を騒がせた世に言うニューネッシーをサメの一種であると特定し、印象的なデビューを果たした。
- ステンレス鋼カラムを採用し、20 MPa級のHPLC方式高速アミノ酸分析計となった。
- ポストカラム誘導体化ニンヒドリン法の反応検出系を最適化する事により、KLA-2形の感度を1000倍向上させた。
- 競合製品とは異なるタイプの特色ある陽イオン交換樹脂を用いる事により、高速・高分離化を達成した(タンパク質加水分解物分析法で50分間を実現)。
- ワンカラムでの分析、溶離液タイムプログラムを磁気媒体に記録する等の革新性が高く評価され、アミノ酸分析計としての国内シェアは50 %を超えた。
- 最先端を目指す開発姿勢は、最新型のLA8080日立高速アミノ酸分析計AminoSAAYAにも継承されている。
これらの先駆的な機能を有した「835形日立高速アミノ酸分析計」は日本も含め世界のHPLCの発展に多大な影響を与え、液体クロマトグラフィー科学遺産に値するものと認定された。
なお、認定作業に当たったのは以下の11名である(◎印:委員長):
伊藤誠治(東ソー)、榎本幹司(栗田工業)、大塚克弘(ムラタ計測器サービス)、岡橋美貴子(病態解析研究所)、橘田 規(日本食品検査)、熊谷浩樹(アジレント・テクノロジー)、小林宣章(東洋合成工業)、小林宏資(信和化工)、竹澤正明(東レリサーチセンター)、◎中村 洋(東京理科大学)、三上博久(島津総合サービス)。
液体クロマトグラフィー研究懇談会・委員長 中村 洋
LC研究懇談会会員で、LC科学遺産候補の推薦を希望される方は、下記の規程(抜粋)およびLC研究懇談会ホームページを参照のうえ、2020年8月末日までに推薦書類を提出先にお送りください。
なお、認定が決定されたLC科学遺産については、第26回LC & LC/MS テクノプラザ(2021年1月を予定)において、当事者から申請内容の概要を発表若しくは展示していただきます。
- 第2条
- 「液体クロマトグラフィー科学遺産」とは、日本における液体クロマトグラフィー(LC)の発展にとって、歴史的な観点から顕著な貢献があったと認められるものを指す。
- 2 「液体クロマトグラフィー科学遺産」は、年度ごとに1件以内を認定する。
- 3 装置・器具類においては、その動作原理が日本初若しくはそれに準じたものであること、又はその性能が従来のものより格段に優れていることを要する。
- 4 技術・方法においては、従来のものより効率、再現性、操作性などが格段に優れていることを要する。
推薦書類
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A4判用紙に横書きで記入した以下の書類(正各1通、副各11通)。
①推薦理由書、② LC科学遺産候補の名称とその概要、③ LC科学遺産所有者名、④その他、適当と思われる資料等。
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提出先
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〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2五反田西ハイツ304号
(公社)日本分析化学会 LC研究懇談会 LC科学遺産認定委員会
TEL:03-3490-3351
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2019年度
(公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会は、2018年度より「液体クロマトグラフィー科学遺産」の認定事業を開始し、2年目の本年は8月末日を期限として推薦公募を行った。
期日までに提出された推薦書を基に、2019年液体クロマトグラフィー科学遺産認定委員会で審議した結果、熊谷浩樹氏(アジレント・テクノロジー株式会社)推薦の「HP/Agilent 1100シリーズHPLC」(所有者:アジレント・テクノロジー株式会社)が液体クロマトグラフィー科学遺産第2号として認定され、9月25日開催の液体クロマトグラフィー研究懇談会第6回運営委員会において承認された。
「液体クロマトグラフィー科学遺産」とは、その認定に関する規定第2条に、「日本における液体クロマトグラフィーの発展にとって、歴史的な観点から顕著な貢献があったと認められるものを指す」と定義されている。
認定第2号となった「HP/Agilent 1100シリーズHPLC」は、1995年に発売が開始され、バリデーションサポート機能をはじめとする数々の新技術、新機能が盛り込まれ、多くのHPLCユーザーに信頼性と利便性に優れたHPLC分析を提供した。全世界で60,000モジュール超を販売するベストセラーとなり、その後のHPLCシステムの開発にも影響を与えた。
HP/Agilent 1100シリーズの主な新技術、新機能は次の通りである(1.~6.は汎用LC、7.はキャピラリーLC)。
- ハードウェアのバリデーション(OQ、PQ)サポート機能により、ユーザーによるバリデーションを実現した
- 消耗品の使用状態を管理し交換時期を告知することにより、装置状態の適切な維持を可能とした
- ハードウェアの自動テスト機能により、ユーザーによるハードウェアの状態の把握および不具合原因の特定を可能とした
- グラフィカルユーザーインターフェース採用のワークステーションにより、直感的で分かりやすい操作を実現した
- 高感度フォトダイオードアレイ(PDA)検出器の高感度化に成功し、PDA検出器を普及させた
- オンラインスペクトル採取および多波長励起・蛍光が可能な蛍光検出器を開発し、蛍光スペクトル照合によるピーク同定を可能とした
- フローセンサーにより実流量を計測、フードバックする電磁制御スプリッターを開発し、流量精度の高いキャピラリーHPLCシステムを実現した
このように、今日のHPLC、UHPLCシステムで標準的機能と認識されている機能のいくつかは、HP/Agilent 1100シリーズで実現されたものである。
また、PDAの高感度化やFLDのオンラインスペクトル採取、実流量フィードバック制御によるキャピラリーLCなどは、開発当時の最先端技術を駆使して、HPLCの新しい可能性を切り開いたと言える。
これらの先駆的な機能を有した「HP/Agilent 1100シリーズHPLC」は日本も含め世界のHPLCの発展に多大な影響を与え、液体クロマトグラフィー科学遺産に値するものと認定された。
なお、認定作業に当たったのは以下の7名である(◎印:認定委員長):
伊藤誠治(東ソー)、大塚克弘(総合環境分析)、岡橋美貴子(病態解析研究所)、橘田 規(日本食品検査)、小林宣章(東洋合成工業)、◎中村 洋(東京理科大学)、三上博久(島津総合サービス)。
2019年10月3日
液体クロマトグラフィー研究懇談会委員長 中村 洋
LC研究懇談会会員で、LC科学遺産候補の推薦を希望される方は、下記の規程(抜粋)およびLC研究懇談会ホームページを参照のうえ、2019年8月末日までに推薦書類を提出先にお送りください。
なお、認定が決定されたLC科学遺産については、第25回LC & LC/MS テクノプラザ(2020年1月を予定)において、当事者から申請内容の概要を発表若しくは展示していただきます。
- 第2条
- 「液体クロマトグラフィー科学遺産」とは、日本における液体クロマトグラフィー(LC)の発展にとって、歴史的な観点から顕著な貢献があったと認められるものを指す。
- 2 「液体クロマトグラフィー科学遺産」は、年度ごとに1件以内を認定する。
- 3 装置・器具類においては、その動作原理が日本初若しくはそれに準じたものであること、又はその性能が従来のものより格段に優れていることを要する。
- 4 技術・方法においては、従来のものより効率、再現性、操作性などが格段に優れていることを要する。
推薦書類
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A4判用紙に横書きで記入した以下の書類(正各1通、副各11通)。
①推薦理由書、② LC科学遺産候補の概要、③ LC科学遺産所有者名、④その他、適当と思われる資料等。
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提出先
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〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2五反田西ハイツ304号
(公社)日本分析化学会 LC研究懇談会 LC科学遺産認定委員会
TEL:03-3490-3351
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2018年度
日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会では、2018年度より「液体クロマトグラフィー科学遺産」を認定する事となり、本年2月より9月末まで科学遺産候補の推薦公募を行った。期日までに提出された推薦書を基に、2018年液体クロマトグラフィー科学遺産認定委員会で審議した結果、「高速液体クロマトグラフLC-10Aシリーズ」(所有者:株式会社島津製作所分析計測事業部)が液体クロマトグラフィー科学遺産第1号として認定され、10月30日開催の液体クロマトグラフィー研究懇談会第7回運営委員会で承認された。
「液体クロマトグラフィー科学遺産」とは、その認定に関する規定第2条に、「日本における液体クロマトグラフィーの発展にとって、歴史的な観点から顕著な貢献があったと認められるものを指す」と定義されている。
認定第1号となった「高速液体クロマトグラフLC-10Aシリーズ」は、1991年2月に株式会社島津製作所が上市した一連のHPLC装置及び付属装置群であり、当時の最新技術を駆使する事により、先進のデザインコンセプト、世界初の光ファイバーコミュニケーション、独自のミクロプランジャー送液技術、最高の低ノイズレベル性能,世界初の2波長同時測定機能と温調セルなど数々の特徴を有していた。LC-10Aシリーズは、その最新技術、革新技術により、HPLCの応用分野における分析の品質及びデータの信頼性向上に顕著な貢献し、以後のHPLC装置開発の方向性に影響を与え、その発展に大きく寄与したと認められた。
なお、認定作業に当たったのは以下の5名である(◎印:委員長)。岡橋美貴子(病態解析研究所)、加藤尚志(バイオタージ・ジャパン)、竹澤正明(東レリサーチセンター)、◎中村 洋(東京理科大学)、三上博久(島津総合サービス)
液体クロマトグラフィー研究懇談会
この度、液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会はLC科学遺産を認定することとなりました。
LC研究懇談会会員で、LC科学遺産候補の推薦を希望される方は、下記の規程(抜粋)およびLC研究懇談会ホームページを参照のうえ、2018年9月末日までに推薦書類を提出先にお送りください。
なお、認定が決定されたLC科学遺産については、第24回LC & LC/MS テクノプラザ(2019年1月を予定)において、当事者から申請内容の概要を発表若しくは展示していただきます。
第2条「液体クロマトグラフィー科学遺産」とは、日本における液体クロマトグラフィー
(LC)の発展にとって、歴史的な観点から顕著な貢献があったと認められるものを指す。
2 「液体クロマトグラフィー科学遺産」は、年度ごとに1件以内を認定する。
3 装置・器具類においては、その動作原理が日本初若しくはそれに準じたものである
こと、又はその性能が従来のものより格段に優れていることを要する。
4 技術・方法においては、従来のものより効率、再現性、操作性などが格段に優れて
いることを要する。
推薦書類
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A4判用紙に横書きで記入した以下の書類(正各1通、副各11通)。
① 推薦理由書、② LC科学遺産候補の概要、③ LC科学遺産所有者名、④その他、適当と思われる資料等。
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提出先
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〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2五反田西ハイツ304号
(公社)日本分析化学会 LC研究懇談会 LC科学遺産認定委員会
TEL:03-3490-3351
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「液体クロマトグラフィー科学遺産」認定に関する規程
(設置)
第1条 (公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会(以下、LC懇)に「液体クロマト
グラフィー科学遺産」認定委員会(以下、認定委員会)を設置する。
2 認定委員会の運営については、LC懇内規による。
(定義及び認定対象)
第2条 「液体クロマトグラフィー科学遺産」とは、日本における液体クロマトグラフィー(LC)の
発展にとって、歴史的な観点から顕著な貢献があったと認められるものを指す。
2 「液体クロマトグラフィー科学遺産」は、年度ごとに1件以内を認定する。
3 装置・器具類においては、その動作原理が日本初若しくはそれに準じたものであること、
又はその性能が従来のものより格段に優れていることを要する。
4 技術・方法においては、従来のものより効率、再現性、操作性などが格段に優れていることを
要する。
(帰属)
第3条 「液体クロマトグラフィー科学遺産」候補の帰属は、LC懇の団体会員若しくは個人会員で
なければならない。
(推薦)
第4条 「液体クロマトグラフィー科学遺産」候補の推薦は、LC懇の個人会員若しくは団体会員が
行う。
(認定及び公告)
第5条 認定委員会は、「液体クロマトグラフィー科学遺産」授賞候補の募集記事を作成すると共に、
推薦があった候補、又は自らの候補につき、「液体クロマトグラフィー科学遺産」としての
適否を判断し、10月末日までにその審議結果をLC懇委員長に報告する。
2 LC懇委員長は、認定委員会の審議結果を11月のLC懇運営委員会に諮り、承認を得る。
3 「液体クロマトグラフィー科学遺産」として認定が決定された案件は、LC懇のホームページ
などを通じて公告する。
4 「液体クロマトグラフィー科学遺産」として認定が決定された申請者は、LC & LC/MS テクノ
プラザにおいて申請内容の概要を発表若しくは展示しなければならない。
附則
2017年12月12日 原案作成(中村 洋)
2017年12月20日 2017年度第9回運営委員会承認・施行
POTY賞
2022年度
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会は、2022年POTY(Person of The Year)賞受賞候補者の推薦を受け付けております。POTY賞はLC研究懇談会の発展に大きく貢献した者に授与しますが(副賞1万円、年度1件以内)、CERIクロマトグラフィー分析賞並びに液体クロマトグラフィー努力賞の受賞者を授与の対象としません。推薦を希望される方は、下記2点に留意され、資料を電子ファイル(1ファイル)で提出して下さい。
- 受賞者の年齢は問わないが、LC研究懇談会の会員である事が望ましい。
- 推薦者(または自薦者)は、LC研究懇談会の個人会員とする。
提出資料
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推薦者は、A4判サイズに横書きで記入した以下の➀~③の資料を、2022年10月31日までに下記提出先に電子メールで送付して下さい。
➀履歴書(生年月日、現住所、勤務先と連絡先、高校卒業以後の履歴を含む)、②推薦理由書、③貢献業績名(40字以内)及びその概要。
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資料提出先
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POTY賞係
[電子メールアドレス:nakamura@jsac.or.jp]
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2021年度
現在、(公社)日本分析化学会(JSAC)・液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会には、様々な褒章制度が設けられている。例えば、CERIクロマトグラフィー分析賞、LC努力賞、LC科学遺産認定、優良企業認定、ベストオーガナイザー賞、最優秀一般会員賞、等々である。これらは、例会への参加回数を競う最優秀一般会員賞を除けば、全てLC、LC/MSなどの研究発表に対する褒賞である。所が、LC研究懇談会の多彩な事業を維持して行く為には、研究面における貢献に加え、運営そのものを支える貢献が不可欠である。従って、LC研究懇談会の更なる発展を目指すには、研究面に加え、非研究面からLC研究懇談会の運営に大きな貢献が有った場合にも、その労苦に報いる褒賞を用意しておく必要がある。POTY(Person Of The Year)賞は、この様な考えから生まれた褒章制度であり、2021年度第6回運営委員会(2021年9月28日)でその創設が承認された。本賞の授賞精神は、以下の規定に表現されている。
- POTY賞はLC研究懇談会の発展に大きく貢献した者に授与する。
- CERIクロマトグラフィー分析賞並びにLC努力賞の受賞者を授与の対象としない。
さて、第1回目のPOTY賞受賞候補者の推薦に関する会告は、JSACの機関誌「ぶんせき」誌とLC研究懇談会のホームページに掲載され(推薦締め切り12月5日)、12月7日に選考委員会がZoomウェビナーにより開催された。その結果、三上博久氏(株式会社島津総合サービス)により推薦された小林宣章氏(東洋合成工業株式会社)が、9名の参加選考委員により満場一致で授賞候補者として選考された。この選考結果は12月14日に開催された2021年度第9回運営委員会で協議され、小林氏への授賞が正式に承認された。授賞題目は「LC研究懇談会各種事業のリモート開催への貢献」である。以下、授賞対象となった小林氏の業績紹介に先立ち、POTY賞創設の背景を概説しておく。
2019年の12月、武漢で第1報が報告された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、2020年度(3月1日~2021年2月28日)の全ての例会(第345回~第351回)が見学会などと共に中止に追い込まれた。LC研究懇談会の個人会員・団体会員から会費を戴いている以上、無策は許されない。会員諸氏へ少しでも情報をお伝えする手段として、2020年の6月6日に電子ジャーナル「LCとLC/MSの知恵」の創刊を機関決定し、一気呵成に12月15日に創刊号を発行する事が出来た。本電子ジャーナルは12月15日と6月15日に定期発行する事としたが、8月を除いて月ごとに開催していた年12回の例会(9月はJSAC年会開催時のLC研究懇談会講演会を例会扱いとしているので、9月の例会は2回)分の情報量には及ぶべくもない。
その為、コロナ禍の影響が甚大となった頃、オンラインで例会を開催する可能性を内々に検討していた。この方面の情報に明るい、JSAC事務局の三浦隆志職員に相談した所、彼のお子さんが通っている幼稚園で使用している、Googleを利用する参加申込方法を紹介された。しかし、当時の私はGoogleを使用した経験が無かった為、アカウントを取る所から始めなければならず、時間を掛けられない事も手伝い、ちょっと試しては頓挫する事を数日に渡って繰り返し、結局そのままにしてしまう体たらくであった。そこで、最年少の運営委員でWebツールに長けていそうに思えた小林宣章氏に全てを託した。即ち、リモート例会に適したツールの選別(Zoomウェビナー)を手始めに、講演者用SOP、オーガナイザー用SOP、一般視聴者用SOPの作成を依頼し、それらを整備して貰った。この見事な実績に基づき、小林氏を小委員長とするWeb対応小委員会の創設が2020年度第3回運営委員会(5月28日)で承認された。
この様な経緯を経て、小林宣章氏の絶大な尽力で2021年度の運営委員会、例会、査読会、更にはJSAC関東支部主催機器分析講習会第2コース「HPLCとLC/MSの基礎」(リモート講習会)が滞りなく開催出来た。以上述べた、Webツールを活用した諸々の事業展開は、偏に小林氏の尽力無くしては果たせなかったものであり、50年に垂んとするLC研究懇談会の歴史において特筆すべき軌跡となった。小林氏は有機合成化学分野で博士号を取得した身でありながら、分離科学に比重を置くLC研究懇談会の発展に大きな貢献を果たした。この特異な業績は、創設されたPOTY賞の趣旨に副う顕著な内容であり、選考委員会及び運営委員会の双方において、その最初の授賞者として誠に相応しい人物と判断された。
LC研究懇談会・委員長 中村 洋
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会は、2021年POTY(Person of The Year)賞受賞候補者の推薦を受け付けております。POTY賞はLC研究懇談会の発展に大きく貢献した者に授与しますが(年度1件以内)、CERIクロマトグラフィー分析賞並びに液体クロマトグラフィー努力賞の受賞者を授与の対象としません。
推薦を希望される方は、下記2点に留意され、資料を電子ファイル(1ファイル)で提出して下さい。
- 受賞者の年齢は問わないが、LC研究懇談会の会員である事が望ましい。
- 推薦者(または自薦者)は、LC研究懇談会の個人会員とする。
提出資料
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推薦者は、A4判サイズに横書きで記入した以下の➀~③3の資料を、
2021年12月5日までに下記提出先に電子メールで送付する。
➀履歴書(生年月日及び高校卒業以後の履歴)、②推薦理由書、③貢献業績名(40字以内)及びその概要。
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資料提出先
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POTY賞係
電子メールアドレス:nakamura@jsac.or.jp
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ベストオーガナイザー賞
2021年度
LC研究懇談会は、8月を除く毎月(9月は日本分析化学会年会会期中を含めて2回)、年間12回の研究懇談会(所謂例会)を開催しております。その中で、企画の斬新さ、参加者数等を加味して、最も優れた例会を実現したオーガナイザーにベストオーガナイザー賞を授与しております。2021年度最後の運営委員会で協議した結果、2021年度(2021年3月1日~2022年2月28日)のベストオーガナイザー賞を下記に決定致しましたので、お知らせ致します。なお、第28回LC & LC/MSテクノプラザ(2023年1月開催予定)で受賞者を表彰し、副賞を授与します。
開催日
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2022年2月17日(木)
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会場
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Zoomウェビナー
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オーガナイザー
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前中佑太氏(三菱ケミカル(株))
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講演主題
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UHPLC、HPLCを用いた高分子分析の最前線
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LC研究懇談会・委員長 中村 洋
優良企業認定
2023年度
2023年度優良企業決定のお知らせ
2022年度最後の運営委員会において、2023年度(2023年3月1日~2024年2月29日)に本研究懇談会が推薦する優良企業を、以下の表に掲示した通りに決定しました。製品の購入、分析のご依頼等の機会にご利用下さい。
2023年3月1日
液体クロマトグラフィー研究懇談会
群 | 分野 | 特別優良企業 | 優良企業 |
i | HPLC装置 | (株)島津製作所 アジレント・テクノロジー(株) |
東ソー(株) 日本ウォーターズ(株) 日本分光(株) (株)日立ハイテクサイエンス ジーエルサイエンス(株) |
ii | LC/MS装置 | (株)島津製作所 アジレント・テクノロジー(株) |
日本ウォーターズ(株) 日本電子(株) |
iii | カラム ・充塡剤 |
(一財)化学物資評価研究機構 アジレント・テクノロジー(株) (株)島津製作所 |
(株)クロマニックテクノロジーズ 東ソー(株) (株)住化分析センター 日本ウォーターズ(株) ジーエルサイエンス(株) RESTEK(株) 信和化工(株) |
iv | 前処理器材 | アジレント・テクノロジー(株) | 日本ウォーターズ(株) ジーエルサイエンス(株) メルク(株) |
v | 試薬・溶媒 ・水 |
関東化学(株) | 栗田工業(株) メルク(株) |
vi | その他 | (株)東レリサーチセンター 味の素(株) |
栗田工業(株) ムラタ計測器サービス(株) 東洋合成工業(株) 第一三共(株) ハウス食品G本社(株) (一財)日本食品検査 エムエス・ソリューションズ(株) (株)フジクラ 花王(株) 出光興産(株) |
2022年度
2021年度最後の運営委員会(2022年2月17日開催)において、2022年度(2022年3月1日~2023年2月28日)に本研究懇談会が推薦する優良企業を、以下の表に掲示した通りに決定しました。製品の購入、分析のご依頼等の機会にご利用下さい。
2022年3月1日
液体クロマトグラフィー研究懇談会
群 | 分野 | 特別優良企業 | 優良企業 |
i | HPLC装置 | (株)島津製作所 アジレント・テクノロジー(株) |
日本ウォーターズ(株) 東ソー(株) 日本分光(株) (株)日立ハイテクサイエンス ジーエルサイエンス(株) |
ii | LC/MS装置 | (株)島津製作所 アジレント・テクノロジー(株) |
日本ウォーターズ(株) 日本電子(株) |
iii | カラム ・充塡剤 |
(一財)化学物資評価研究機構 アジレント・テクノロジー(株) (株)島津製作所 |
(株)クロマニックテクノロジーズ 東ソー(株) 日本ウォーターズ(株) (株)住化分析センター ジーエルサイエンス(株) 信和化工(株) RESTEK(株) (株)ワイエムシィ |
iv | 前処理器材 | アジレント・テクノロジー(株) | 日本ウォーターズ(株) メルク(株) ジーエルサイエンス(株) |
v | 試薬・溶媒 ・水 |
メルク(株) 関東化学(株) 栗田工業(株) |
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vi | その他 | (株)東レリサーチセンター 味の素(株) |
栗田工業(株) 東洋合成工業(株) ムラタ計測器サービス(株) エムエス・ソリューションズ(株) 第一三共(株) 三菱ケミカル(株) (一財)日本食品検査 ハウス食品G本社(株) エーザイ(株) (株)フジクラ 東洋製罐グループホールディングス(株) 花王(株) 出光興産(株) |
2021年度
2020年度最後の拡大運営委員会(2021年2月9日開催)において、2021年度(2021年3月1日~2022年2月28日)に本研究懇談会が推薦する優良企業を、以下の表に掲示した通りに決定しました。製品の購入、分析のご依頼等の機会にご利用下さい。
2021年3月1日
液体クロマトグラフィー研究懇談会
群 | 分野 | 特別優良企業 | 優良企業 |
i | HPLC装置 | (株)島津製作所 アジレント・テクノロジー(株) |
日本ウォーターズ(株) (株)日立ハイテクサイエンス 日本分光(株) ジーエルサイエンス(株) 東ソー(株) |
ii | LC/MS装置 | (株)島津製作所 アジレント・テクノロジー(株) |
日本ウォーターズ(株) 日本電子(株) |
iii | カラム ・充塡剤 |
(一財)化学物資評価研究機構 アジレント・テクノロジー(株) |
(株)クロマニックテクノロジーズ (株)島津製作所 信和化工(株) (株)住化分析センター 東ソー(株) (株)ワイエムシィ RESTEK(株) 日本ウォーターズ(株) ジーエルサイエンス(株) |
iv | 前処理器材 | アジレント・テクノロジー(株) | 日本ウォーターズ(株) ジーエルサイエンス(株) メルク(株) |
v | 試薬・溶媒 ・水 |
富士フイルム和光純薬(株) 関東化学(株) |
ヴェオリア・ウォーター・ソリューション&テクノロジー(株) メルク(株) オルガノ(株) |
vi | その他 | 味の素(株) | 栗田工業(株) 東洋合成工業(株) (株)東レリサーチセンター (一財)日本食品検査 ムラタ計測器サービス(株) フマキラー(株) 三菱ケミカル(株) 第一三共(株) エムエス・ソリューションズ(株) エーザイ(株) (株)フジクラ 東洋製罐グループホールディングス(株) 小林製薬(株) 出光興産(株) 花王(株) |
2020年度
2019 年度最後の第11回運営委員会(2020年2月26日開催)において、2020年度(2020年3月1日~2021年2月28日)に本研究懇談会が推薦する優良企業が、以下の表に掲示した通りに決まりましたのでお知らせ致します。製品の購入、分析のご依頼等の機会にご利用下さい。
2020年3月1日
液体クロマトグラフィー研究懇談会
群 | 分野 | 特別優良企業 | 優良企業 |
i | HPLC装置 | (株)島津製作所 アジレント・テクノロジー(株) |
日本ウォーターズ(株) (株)日立ハイテクサイエンス 日本分光(株) ジーエルサイエンス(株) 東ソー(株) |
ii | LC/MS装置 | (株)島津製作所 アジレント・テクノロジー(株) |
日本ウォーターズ(株) 日本電子(株) |
iii | カラム ・充塡剤 |
(一財)化学物資評価研究機構 アジレント・テクノロジー(株) |
(株)クロマニックテクノロジーズ 日本ウォーターズ(株) ジーエルサイエンス(株) 東ソー(株) (株)ワイエムシィ RESTEK(株) (株)住化分析センター 信和化工(株) |
iv | 前処理器材 | アジレント・テクノロジー(株) | 日本ウォーターズ(株) ジーエルサイエンス(株) メルク(株) |
v | 試薬・溶媒 ・水 |
富士フイルム和光純薬(株) 関東化学(株) |
ヴェオリア・ウォーター・ソリューション&テクノロジー(株) メルク(株) オルガノ(株) |
vi | その他 | (株)東レリサーチセンター 味の素(株) |
(一財)日本食品検査 (株)総合環境分析 栗田工業(株) 東洋合成工業(株) (株)フジクラ 東洋製罐グループホールディングス(株) 第一三共(株) エーザイ(株) 小林製薬(株) フマキラー(株) サンスター(株) 出光興産(株) 花王(株) |
2019年度
2018年度最後の運営委員会(2019年2月28日開催)において、2019年度(2019年3月1日~2020年2月29日)に本研究懇談会が推薦する優良企業が、以下の表に掲示した通りに決まりましたのでお知らせ致します。
製品の購入、分析のご依頼等の機会にご利用下さい。
2019年3月1日
液体クロマトグラフィー研究懇談会
2019年度優良企業一覧(液体クロマトグラフィー研究懇談会優良企業認定委員会)
群 | 分野 | 特別優良企業 | 優良企業 |
i | HPLC装置 | (株)島津製作所 アジレント・テクノロジー(株) |
日本ウォーターズ(株) (株)日立ハイテクサイエンス 日本分光(株) ジーエルサイエンス(株) 東ソー(株) |
ii | LC/MS装置 | (株)島津製作所 アジレント・テクノロジー(株) 日本ウォーターズ(株) |
日本電子(株) |
iii | カラム・充塡剤 | (株)クロマニックテクノロジーズ (一財)化学物質評価研究機構 アジレント・テクノロジー(株) 日本ウォーターズ(株) |
ジーエルサイエンス(株) 東ソー(株) (株)島津ジーエルシー (株)ワイエムシィ Restek日本支社 (株)住化分析センター 信和化工(株) |
iv | 前処理器材 | 日本ウォーターズ(株) ジーエルサイエンス(株) アジレント・テクノロジー(株) バイオタージ・ジャパン(株) |
メルク(株) (株)島津ジーエルシー |
v | 試薬・溶媒・水 | 富士フイルム和光純薬(株) 関東化学(株) ヴェオリア・ウォーター・ソリューション&テクノロジー(株) |
メルク(株) オルガノ(株) |
vi | その他 | (株)東レリサーチセンター 味の素(株) (一財)日本食品検査 |
病態解析研究所 (株)総合環境分析 栗田工業(株) 東洋製罐グループホールディングス(株) |
優良企業認定委員会に関するお知らせ
LC研究懇談会は「優良企業認定委員会」を設立し、2018年9月20日に「優良企業認定委員会規程」および「優良企業認定委員会の運営に関する内規」を承認・制定致しました。
※2019年2月28日 一部改正
(設置)
第1条 (公社)日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会(以下、LC懇)に
「優良企業認定委員会」(以下、委員会)を設置する。
2 委員会の運営については、別に定める内規による。
(目的)
第1条 本規程は、LC及びLC/MS分野における企業を製品の性能・品質並びに
社会的責任(CSR)の遂行状況に基づいて評価し、ユーザーが製品を選択・
購入する際に有益な判断基準を提供する事を目的とする。
(委員)
第3条 委員会の委員は、LC懇の運営委員会で選任された8名とする。
2 委員長は、委員の互選により決定する。
3 委員及び委員長は重任を妨げないが、毎年度、選任する。
(認定)
第4条 委員会は、別に定める内規に則り、毎年度末までに優良企業の見直しを
行って優良企業候補を選考し、運営員会に報告する。
2 委員会は、運営委員会が優良企業候補の中から次年度の優良企業を決定・
公告するための助言を行う。
原案作成 2018年8月3日(中村 洋)
原案承認 2018年9月20日(2018年度第6回運営委員会)
(認定分野)
第1条 「優良企業認定委員会」が認定を行う企業は、生産・供給品が、i) HPLC装置、
ii) LC/MS装置、iii)カラム・充塡剤、iv) 前処理器材、v) 試薬・溶媒・水、
vi) その他、の6分野の何れかに属するものとする。
(評価項目)
第2条 優良企業の認定は、主として製品の性能・品質並びに企業の社会的責任(CSR)
の2面から、以下の項目等についての評価に基づき行う。
2 製品評価項目:先進性、独自性、普及度(販売数)、アフターサービス等に加え、
上記、i)~iv)分野については性能、耐久性、操作性等、v)分野については純度等。
3 CSRの観点からの評価項目
① 学会活動による社会貢献(LC懇・LC懇例会・DAYs・JSAC支部講習会・
JIS原案作成委員会・JAIMAセミナー等への役員・委員・講師派遣、
LC懇テクノプラザ等における発表・展示、専門書執筆等)
② 社員教育(JSAC分析士資格取得奨励、LC懇への役員派遣、社内教育等)
③ その他
(評価方法)
第3条 全評価項目を総合的に評価し、優良企業を「特別優良企業」と「優良企業」の
2区分に分類し公告する。
原案作成 2018年8月3日(中村 洋)
原案承認 2018年9月20日(2018年度第6回運営委員会)
一部改正 2019年2月28日(2018年度第11回運営委員会)
最優秀一般会員賞
2023年度
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会では、2017年度より役員・准役員以外の個人を対象とした標記の賞を創設し、運営しております。本賞は、討論主題を掲げて年間11回実施する定例研究懇談会(例会)、及び液体クロマトグラフィー特別講演会・見学会にご参加戴いた方に研修・活性化ポイント(表1)を付与し、年度末に集計して自己研鑚に励まれた優秀な会員(通例、4回以上の参加者5名以内)を表彰し、副賞を差し上げる制度です。2017年度から2022年度の受賞者は、ホームページに掲載しております(2020年度はコロナ禍により、各事業が中止となった為、該当者なし)。
今年度の例会も当面オンラインでの開催、又特別講演会・見学会は実施可能な状況下での開催と致しますが、会員の皆様におかれましては、上記事業に加えLC & LC/MSテクノプラザ、LC- & LC/MS-DAYsなどもご活用の上、引き続き研鑚に励まれる事を期待致します。
液体クロマトグラフィー研究懇談会
委員長 中村 洋
活性化小委員会
小委員長 三上博久
2022年度
液体クロマトグラフィー研究懇談会では、役員・准役員以外の個人を対象として2017年度に標記の賞を創設し運営して参りました。
2022年度(2022年3月1日~2023年2月28日)につきましては、年間11回実施の定例研究懇談会(2022年度は全てオンライン例会)と年間2回実施の特別講演会・見学会を研修・活性化ポイント対象事業とし、表1に従って集計致しました。その結果、表2に示す6名の方々を表彰する事となりました。
会員の皆様におかれましては、2023年度も上記事業に加え、LC & LC/MSテクノプラザ、LC- & LC/MS-DAYsなどもご活用の上、引き続き研鑚に励まれる事を期待致します。
表1 研修・活性化ポイント
表2 2022年度上位ポイント獲得者
液体クロマトグラフィー研究懇談会
委員長 中村 洋
活性化小委員会
小委員長 三上博久
アドバイザー 熊谷浩樹
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会では、2017年度より役員・准役員以外の個人を対象とした標記の賞を創設し、運営しております。本賞は、討論主題を掲げて年間11回実施する定例研究懇談会(例会)、及び液体クロマトグラフィー特別講演会・見学会にご参加戴いた方に研修・活性化ポイント(表1)を付与し、年度末に集計して自己研鑚に励まれた優秀な会員(通例、4回以上の参加者5名以内)を表彰し、副賞を差し上げる制度です。2017年度から2021年度の受賞者は、ホームページに掲載しております(2020年度はコロナ禍により、各事業が中止となった為、該当者なし)。
今年度の例会は、当面オンラインでの開催、又特別講演会・見学会は、実施可能な状況になってからの開催と致しますが、会員の皆様におかれましては、上記事業に加えLC & LC/MSテクノプラザ、LC- & LC/MS-DAYsなどもご活用の上、引き続き研鑚に励まれる事を期待致します。
液体クロマトグラフィー研究懇談会
委員長 中村 洋
活性化小委員会
小委員長 三上博久
2021年度
液体クロマトグラフィー研究懇談会では、役員・准役員以外の個人を対象として2017年度に標記の賞を創設し運営して参りました。
2021年度(2021年3月1日~2022年2月28日)につきましては、年間11回実施の定例研究懇談会(2021年度は全てオンライン例会)を研修・活性化ポイント対象事業とし(特別講演会・見学会は未実施)、表1に従って集計致しました。その結果、表2に示す6名の方々を表彰する事となりました。
会員の皆様におかれましては、2022年度も上記事業に加え、LC & LC/MSテクノプラザ、LC- & LC/MS-DAYsなどもご活用の上、引き続き研鑚に励まれる事を期待致します。
表1 研修・活性化ポイント
表2 2021年度上位ポイント獲得者
LC懇・委員長
- 中村 洋
LC懇・活性化小委員会
- 三上博久(小委員長)、大塚貴子、小林宏資、昆 良亮、竹澤正明、小林宣章、熊谷浩樹(アドバイザー)
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会では、2017年度より役員・准役員以外の個人を対象とした標記の賞を創設し、運営しております。本賞は、討論主題を掲げて年間11回実施する定例研究懇談会(例会)、及び液体クロマトグラフィー特別講演会・見学会にご参加戴いた方に研修・活性化ポイント(表1)を付与し、年度末に集計して自己研鑚に励まれた優秀な会員(5名以内)を表彰し、副賞を差し上げる制度です。2017年度から2019年度の受賞者は、ホームページに掲載しております。2020年度については、コロナ禍の煽りを受けて各種事業が中止となった為、該当者がおられません。
今年度の例会は、当面オンラインでの開催、又特別講演会・見学会は、実施可能な状況になってからの開催と致しますが、会員の皆様におかれましては、引き続き研鑚に励まれる事を期待致します。
液体クロマトグラフィー研究懇談会
委員長 中村 洋
2019年度
液体クロマトグラフィー研究懇談会では、役員・准役員以外の個人を対象として2017年度に標記の賞を創設し運営して参りました。
2019年度(2019年3月1日~2020年2月29日)につきましては、年間11回実施する定例研究懇談会(例会)及び液体クロマトグラフィー特別講演会・見学会を研修・活性化ポイント対象事業とし、表1に従って集計致しました。その結果、表2に示す5名の方々を例会で順次表彰し、副賞を差し上げる事となりました。
会員の皆様におかれましては、2020年度も上記事業に加えまして、LC & LC/MSテクノプラザ、LC- & LC/MS-DAYsなどもご活用の上、引き続き研鑚に励まれる事を期待致します。

表2 2019年度上位ポイント獲得者
賞 | 順位 | 氏 名 | 所 属 | ポイント計 | 参考(ポイント内訳) | ||
LC懇談会 | 特別 講演会 ・見学会 |
||||||
例会 | 情報 交換会 |
||||||
最優秀一般会員 | 1 | 村田英明 | (株)島津製作所 | 104 | 80 | 8 | 16 |
優秀一般会員 | 2 | 中村 実 | (株)ミロット | 88 | 88 | 0 | 0 |
優秀一般会員 | 3 | 小路はるか | (株)総合環境分析 | 80 | 48 | 32 | 0 |
優秀一般会員 | 4 | 石井美奈子 | メルテックス(株) | 72 | 72 | 0 | 0 |
優秀一般会員 | 5 | 佐藤正勝 | アルフレッサファーマ(株) | 64 | 48 | 16 | 0 |
- LC懇・委員長 中村 洋
- LC懇・活性化小委員会 三上博久(小委員長)、大塚貴子、小林宏資、昆 良亮
2018年度
液体クロマトグラフィー研究懇談会では、役員・准役員以外の個人を対象として2017年度に標記の賞を創設し運営して参りました。
2018年度(2018年3月1日~2019年2月28日)につきましては、年間11回実施する定例研究懇談会(例会)と液体クロマトグラフィー特別講演会・見学会を研修・活性化ポイント対象事業とし、表1に従って集計致しました。その結果、表2に示す6名の方々を例会で順次表彰し、副賞を差し上げる事となりました。
会員の皆様におかれましては、2019年度も上記事業に加え、LC & LC/MSテクノプラザ、LC- & LC/MS-DAYsなどもご活用の上、引き続き研鑚に励まれる事を期待致します。

表2 2018年度上位ポイント獲得者
賞名 | 順位 | 氏 名 | 所 属 | ポイント |
最優秀一般会員賞 | 1 | 佐藤正勝 | アルフレッサファーマ(株) | 80 |
最優秀一般会員賞 | 1 | 中村 実 | (株)ミロット | 80 |
最優秀一般会員賞 | 1 | 下位典子 | 西川計測(株) | 80 |
優秀一般会員賞 | 4 | 鳥居秀則 | 出光興産(株) | 64 |
優秀一般会員賞 | 4 | 小林秀雄 | (株)アミル | 64 |
優秀一般会員賞 | 4 | 大久保淳史 | 小林製薬(株) | 64 |
2017年度
液体クロマトグラフィー研究懇談会では、役員・准役員以外の個人を対象として2017年度に標記の賞を創設し運営して参りました。
その結果、ポイントを集計する事務量が莫大となる事が判明しましたので、2018年度(2018年3月1日~2019年2月28日)以降は研修・活性化ポイント対象事業を年間11回実施する定例研究懇談会(例会)、分析化学会年会時の研究懇談会(例会)、及び液体クロマトグラフィー特別講演会・見学会に限らせて頂く事となりました。
年度末に研修・活性化ポイント(表1参照)を集計し、自己研鑚に励まれた優秀会員を表彰し、副賞を差し上げるなどについては変更ありません。
この原則を2017年度について適用した結果、上位6名(表2)を例会で順次表彰する事となりました。
会員の皆様におかれましては、上記事業に加え、LC & LC/MSテクノプラザ、LC- & LC/MS-DAYsなどをもご活用の上、引き続き研鑚に励まれる事を期待致します。
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会では役員・准役員以外の個人を対象に標記の賞を創設し、2017年度(2017年3月1日~2018年2月28日)から実施します。
討論主題を掲げて年間11回実施する定例研究懇談会(例会)、分析化学会年会時の研究懇談会(例会)、LC & LC/MS DAYs、LC & LC/MSテクノプラザなどへの参加や分析士段位に応じて研修・活性化ポイント(表1)を発行し、年度末に集計して自己研鑚に励まれた優秀な会員(5名以内)を表彰し副賞を差し上げる制度です。
会員の皆様におかれましては、研修・活性化ポイントの集積を目安に益々研鑚に励まれることを期待いたします。
委員長 中村 洋