POTY賞
2024年度
(公社)日本分析化学会(JSAC)・液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会のPOTY(Person Of The Year)賞は、非研究面からLC研究懇談会の運営に大きな貢献が有った人物に与えられる褒賞である1)。
2024年POTY賞受賞候補者の推薦に関する会告は、JSACの機関誌「ぶんせき」誌3号(2024、M3)とLC研究懇談会のホームページに掲載され(推薦締め切り8月31日)、9月17日に選考委員会がMicrosoft Teamsにより開催された。その結果、三上博久氏(株式会社島津総合サービス)により推薦された榎本幹司氏(栗田工業株式会社)が、9名の参加選考委員(欠席委員1名)により満場一致で授賞候補者として選考された。この選考結果は対面式で9月20日に開催された2024年度第6回拡大運営委員会で協議され、昨年度に続き榎本氏への連続授賞が正式に承認された。授賞題目は「インボイス制度導入に対する迅速且つスムーズな対応への貢献」である。以下、授賞対象となった榎本氏の業績を概説する。
榎本幹司氏は、LC研究懇談会において長年運営委員を務めており、取り分け環境分野の専門家として活躍している。2023年10月より始まったインボイス制度に対応する為、インボイス制度対応小委員長として基盤整備に取り組み、その運用の根幹となるインボイス制度準拠の領収書発行実務を行うと共に、業務の効率化及び発行手順の構築、確立に注力した。具体的には、毎月の例会を始め、講習会やテクノプラザ等の参加者に対する領収書の発行に当たって、参加者名簿より参加者の希望に応じた宛名(社名、氏名等)を記した領収書のPDFファイルを一括発行するエクセルシートを作成し、メールによる領収書の送付等の業務を担った。更に、領収書発行及び発送の効率化を模索し、領収書のダウンロードサイトのURLを記載したメールを参加者に送付する外部システムを採用する事により、発行手順の構築及び確立し、領収書関連業務の大幅な効率化を成し遂げた。
以上の様に榎本幹司氏は、インボイス制度導入に対するLC研究懇談会の迅速且つスムーズな対応に多大な成果を挙げ、LC研究懇談会の活動に多大な貢献を果した。榎本氏のこの業績は、今後のLC研究懇談会の発展にも大きく寄与するものであり、2024年度POTY賞に相応しいものと評価された。
なお、榎本氏の業績に関する詳細は、LC研究懇談会の電子ジャーナル「LCとLC/MSの知恵」第9号(2024年12月15日発行予定)に掲載し、受賞講演並びに表彰・副賞の授与は第30回LC & LC/MSテクノプラザの初日(2025年1月15日、大田区産業プラザPIO)に行う予定である。
1) 中村 洋、ぶんせき、2022、130-131.
[LC研究懇談会・委員長 中村 洋]
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会(以下、LC懇)は、2024年POTY(Person of The Year)賞受賞候補者の推薦を受け付けます。POTY賞はLC懇の発展に大きく貢献した者に授与しますが(副賞1万円、年度1件以内)、CERIクロマトグラフィー分析賞並びに液体クロマトグラフィー努力賞の受賞者を授与の対象としません。推薦を希望される方は、下記2点に留意され、資料を電子ファイル(1ファイル)で提出して下さい。なお、受賞者にはLC懇の電子ジャーナル「LCとLC/MSの知恵」(通巻第9号、2024年12月15日発行予定)への投稿と共に、第30回LC & LC/MS テクノプラザ(2025年1月を予定)における受賞講演をお願い致します。
- 受賞者の年齢は問わないが、LC研究懇談会の会員である事が望ましい。
- 推薦者(または自薦者)は、LC研究懇談会の個人会員とする。
提出資料
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推薦者等は、A4判サイズに横書きで記入した以下の➀~③の資料を、2024年8月末日迄に下記提出先に電子メールで送付して下さい。
➀履歴書(生年月日、現住所、勤務先と連絡先、高校卒業以後の履歴を含む)
②推薦理由書
③貢献業績名(40字以内)
及びその概要。
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資料提出先
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LC懇POTY賞係
電子メールアドレス:nakamura@jsac.or.jp
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2023年度
(公社)日本分析化学会(JSAC)・液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会のPOTY(Person Of The Year)賞は、非研究面からLC研究懇談会の運営に大きな貢献が有った人物に与えられる褒賞である1)。
2023年POTY賞受賞候補者の推薦に関する会告は、JSACの機関誌「ぶんせき」誌3号(2023、M3)とLC研究懇談会のホームページに掲載され(推薦締め切り8月31日)、9月5日に選考委員会がMicrosoft Teamsにより開催された。その結果、三上博久氏(株式会社島津総合サービス)により推薦された榎本幹司氏(栗田工業株式会社)が、9名の参加選考委員(欠席委員2名)により満場一致で授賞候補者として選考された。この選考結果は3年5か月振りに対面式で9月20日に開催された2023年度第6回拡大運営委員会で協議され、榎本氏への授賞が正式に承認された。授賞題目は「リモート開催各種事業の円滑運営と対面開催に向けた新たな取り組みへの貢献」である。以下、授賞対象となった榎本氏の業績を概説する。
榎本幹司氏は、水処理、環境分野などを専門とする貴重な運営委員として、LC研究懇談会において様々な活躍を行っている。コロナ禍の為、LC研究懇談会の各種行事が中止或いは延期される状況下、Web対応小委員長として例会等諸行事及び各種委員会のオンライン開催の実現に尽力した。即ち、2021年3月の第357回例会より立ち上がったZoomオンライン例会を始め、LC&LC/MSテクノプラザ、HPLC講習会等の行事、及び各種委員会のオンライン化に、Web対応小委員長として取り組み、大きな実績を残した。コロナ禍における所属企業の配置換えにより、小委員会メンバーが相次いで退任したにも関わらず、榎本氏は各行事のオンライン開催の実運用(各種委員会及び例会のオンライン開催の段取り、例会講演要旨集取り纏めと参加者への配布、例会当日の裏方等々)に精力を注ぎ、2023年9月迄、一度も例会に穴を開ける事無く継続的な実施を成し遂げた。更に、2023年9月例会の対面実施が再開されるに伴い、オンライン開催で得られたノウハウを基に、要旨集のオンライン配布などの諸準備に取り組んでいる。又、各種委員会についてはZoomから無料のTeamsによる開催へ切り換えると共に、例会前に現地開催される運営員会においては、遠方の役員が参加可能と成る様に対面/オンラインハイブリッド開催と言う新たなスタイルの実現に向けた取り組みを精力的に行っており、アフターコロナへのスムーズな移行に貢献を続けている。榎本氏のこれらの活動実績は、LC研究懇談会の発展に多大な貢献を果たしており、変革の年2023年のPOTY賞に誠に相応しい。榎本氏がLC分析士、LC/MS分析士は勿論、環境計量士(濃度関係)、土壌環境監理士、土壌環境リスク管理者、土壌環境保全士などの資格を有する事実は、氏が好奇心に溢れ、進取の気性に富む人物である事を如実に示している。2023年10月から、新たにインボイス制度がスタートする。榎本氏はインボイス対応小委員長としても、水を得た魚の様に積極的な取り組みを展開して呉れている。これも又、心強い限りである。
なお、榎本氏の業績に関する詳細はLC研究懇談会の電子ジャーナル「LCとLC/MSの知恵」第7号(2023年12月15日発行予定)に掲載し、受賞講演と表彰・副賞の授与は第29回LC & LC/MSテクノプラザの初日(2024年1月18日、横浜市金沢産業振興センター)に行う予定である。
1) 中村 洋、ぶんせき、2022、130-131.
[LC研究懇談会・委員長 中村 洋]
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会は、2023年POTY(Person of The Year)賞受賞候補者の推薦を受け付けております。POTY賞はLC研究懇談会の発展に大きく貢献した者に授与しますが(副賞1万円、年度1件以内)、CERIクロマトグラフィー分析賞並びに液体クロマトグラフィー努力賞の受賞者を授与の対象としません。推薦を希望される方は、下記2点に留意され、資料を電子ファイル(1ファイル)で提出して下さい。なお、受賞者にはLC懇の電子ジャーナル「LCとLC/MSの知恵」(通巻第7号)への投稿と共に、第29回LC & LC/MS テクノプラザ(2024年1月を予定)における受賞講演をお願い致します。
- 受賞者の年齢は問わないが、LC研究懇談会の会員である事が望ましい。
- 推薦者(または自薦者)は、LC研究懇談会の個人会員とする。
提出資料
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推薦者等は、A4判サイズに横書きで記入した以下の➀~③の資料を、2023年8月末日迄に下記提出先に電子メールで送付して下さい。➀履歴書(生年月日、現住所、勤務先と連絡先、高校卒業以後の履歴を含む)、②推薦理由書、③貢献業績名(40字以内)及びその概要。
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資料提出先
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POTY賞係
電子メールアドレス:nakamura@jsac.or.jp
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液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会は、2023年POTY(Person of The Year)賞受賞候補者の推薦を受け付けております。POTY賞はLC研究懇談会の発展に大きく貢献した者に授与しますが(副賞1万円、年度1件以内)、CERIクロマトグラフィー分析賞並びに液体クロマトグラフィー努力賞の受賞者を授与の対象としません。推薦を希望される方は、下記2点に留意され、資料を電子ファイル(1ファイル)で提出して下さい。なお、受賞者にはLC懇の電子ジャーナル「LCとLC/MSの知恵」(通巻第7号)への投稿と共に、第29回LC & LC/MS テクノプラザ(2024年1月を予定)における受賞講演をお願い致します。
- 受賞者の年齢は問わないが、LC研究懇談会の会員である事が望ましい。
- 推薦者(または自薦者)は、LC研究懇談会の個人会員とする。
提出資料
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推薦者等は、A4判サイズに横書きで記入した以下の➀~③の資料を、2023年8月末日迄に下記提出先に電子メールで送付して下さい。➀履歴書(生年月日、現住所、勤務先と連絡先、高校卒業以後の履歴を含む)、②推薦理由書、③貢献業績名(40字以内)及びその概要。
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資料提出先
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POTY賞係
電子メールアドレス:nakamura@jsac.or.jp
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2022年度
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会は、2022年POTY(Person of The Year)賞受賞候補者の推薦を受け付けております。POTY賞はLC研究懇談会の発展に大きく貢献した者に授与しますが(副賞1万円、年度1件以内)、CERIクロマトグラフィー分析賞並びに液体クロマトグラフィー努力賞の受賞者を授与の対象としません。推薦を希望される方は、下記2点に留意され、資料を電子ファイル(1ファイル)で提出して下さい。
- 受賞者の年齢は問わないが、LC研究懇談会の会員である事が望ましい。
- 推薦者(または自薦者)は、LC研究懇談会の個人会員とする。
提出資料
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推薦者は、A4判サイズに横書きで記入した以下の➀~③の資料を、2022年10月31日までに下記提出先に電子メールで送付して下さい。
➀履歴書(生年月日、現住所、勤務先と連絡先、高校卒業以後の履歴を含む)、②推薦理由書、③貢献業績名(40字以内)及びその概要。
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資料提出先
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POTY賞係
[電子メールアドレス:nakamura@jsac.or.jp]
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2021年度
現在、(公社)日本分析化学会(JSAC)・液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会には、様々な褒章制度が設けられている。例えば、CERIクロマトグラフィー分析賞、LC努力賞、LC科学遺産認定、優良企業認定、ベストオーガナイザー賞、最優秀一般会員賞、等々である。これらは、例会への参加回数を競う最優秀一般会員賞を除けば、全てLC、LC/MSなどの研究発表に対する褒賞である。所が、LC研究懇談会の多彩な事業を維持して行く為には、研究面における貢献に加え、運営そのものを支える貢献が不可欠である。従って、LC研究懇談会の更なる発展を目指すには、研究面に加え、非研究面からLC研究懇談会の運営に大きな貢献が有った場合にも、その労苦に報いる褒賞を用意しておく必要がある。POTY(Person Of The Year)賞は、この様な考えから生まれた褒章制度であり、2021年度第6回運営委員会(2021年9月28日)でその創設が承認された。本賞の授賞精神は、以下の規定に表現されている。
- POTY賞はLC研究懇談会の発展に大きく貢献した者に授与する。
- CERIクロマトグラフィー分析賞並びにLC努力賞の受賞者を授与の対象としない。
さて、第1回目のPOTY賞受賞候補者の推薦に関する会告は、JSACの機関誌「ぶんせき」誌とLC研究懇談会のホームページに掲載され(推薦締め切り12月5日)、12月7日に選考委員会がZoomウェビナーにより開催された。その結果、三上博久氏(株式会社島津総合サービス)により推薦された小林宣章氏(東洋合成工業株式会社)が、9名の参加選考委員により満場一致で授賞候補者として選考された。この選考結果は12月14日に開催された2021年度第9回運営委員会で協議され、小林氏への授賞が正式に承認された。授賞題目は「LC研究懇談会各種事業のリモート開催への貢献」である。以下、授賞対象となった小林氏の業績紹介に先立ち、POTY賞創設の背景を概説しておく。
2019年の12月、武漢で第1報が報告された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、2020年度(3月1日~2021年2月28日)の全ての例会(第345回~第351回)が見学会などと共に中止に追い込まれた。LC研究懇談会の個人会員・団体会員から会費を戴いている以上、無策は許されない。会員諸氏へ少しでも情報をお伝えする手段として、2020年の6月6日に電子ジャーナル「LCとLC/MSの知恵」の創刊を機関決定し、一気呵成に12月15日に創刊号を発行する事が出来た。本電子ジャーナルは12月15日と6月15日に定期発行する事としたが、8月を除いて月ごとに開催していた年12回の例会(9月はJSAC年会開催時のLC研究懇談会講演会を例会扱いとしているので、9月の例会は2回)分の情報量には及ぶべくもない。
その為、コロナ禍の影響が甚大となった頃、オンラインで例会を開催する可能性を内々に検討していた。この方面の情報に明るい、JSAC事務局の三浦隆志職員に相談した所、彼のお子さんが通っている幼稚園で使用している、Googleを利用する参加申込方法を紹介された。しかし、当時の私はGoogleを使用した経験が無かった為、アカウントを取る所から始めなければならず、時間を掛けられない事も手伝い、ちょっと試しては頓挫する事を数日に渡って繰り返し、結局そのままにしてしまう体たらくであった。そこで、最年少の運営委員でWebツールに長けていそうに思えた小林宣章氏に全てを託した。即ち、リモート例会に適したツールの選別(Zoomウェビナー)を手始めに、講演者用SOP、オーガナイザー用SOP、一般視聴者用SOPの作成を依頼し、それらを整備して貰った。この見事な実績に基づき、小林氏を小委員長とするWeb対応小委員会の創設が2020年度第3回運営委員会(5月28日)で承認された。
この様な経緯を経て、小林宣章氏の絶大な尽力で2021年度の運営委員会、例会、査読会、更にはJSAC関東支部主催機器分析講習会第2コース「HPLCとLC/MSの基礎」(リモート講習会)が滞りなく開催出来た。以上述べた、Webツールを活用した諸々の事業展開は、偏に小林氏の尽力無くしては果たせなかったものであり、50年に垂んとするLC研究懇談会の歴史において特筆すべき軌跡となった。小林氏は有機合成化学分野で博士号を取得した身でありながら、分離科学に比重を置くLC研究懇談会の発展に大きな貢献を果たした。この特異な業績は、創設されたPOTY賞の趣旨に副う顕著な内容であり、選考委員会及び運営委員会の双方において、その最初の授賞者として誠に相応しい人物と判断された。
LC研究懇談会・委員長 中村 洋
液体クロマトグラフィー(LC)研究懇談会は、2021年POTY(Person of The Year)賞受賞候補者の推薦を受け付けております。POTY賞はLC研究懇談会の発展に大きく貢献した者に授与しますが(年度1件以内)、CERIクロマトグラフィー分析賞並びに液体クロマトグラフィー努力賞の受賞者を授与の対象としません。
推薦を希望される方は、下記2点に留意され、資料を電子ファイル(1ファイル)で提出して下さい。
- 受賞者の年齢は問わないが、LC研究懇談会の会員である事が望ましい。
- 推薦者(または自薦者)は、LC研究懇談会の個人会員とする。
提出資料
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推薦者は、A4判サイズに横書きで記入した以下の➀~③3の資料を、
2021年12月5日までに下記提出先に電子メールで送付する。
➀履歴書(生年月日及び高校卒業以後の履歴)、②推薦理由書、③貢献業績名(40字以内)及びその概要。
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資料提出先
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POTY賞係
電子メールアドレス:nakamura@jsac.or.jp
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