1.図表の内容は、略号(m/z等)以外は化合物・溶媒名等も含め、日本語で作成する。

2.図や表の番号とタイトルとの間は、ドットを記入せず全角で1文字分を空ける。
 (誤)図1.構造式 → (正)図1 構造式   
 (誤)表1.周期表 → (正)表1 周期表

3.本文中では化合物名、方法名などは日本語で表記し、英語表記が必要な場合は丸括弧内に全て小文字で記す。
(例)液体クロマトグラフィー(liquid chromatography, LC)
   質量分析(mass spectrometry, MS)
   クエン酸(citric acid)

4.略号は基本的には全体を大文字、固有名詞は第1文字のみ大文字とする。
 ・ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene, PTFE)
 ・カークランド(Kirkland)

5.本文中における式の記載方法は、以下の通りとする。
 (正) A + B = C    (1)
 (誤) A + B = C    式1
 (誤) A + B = C    式(1)
 但し、本文中で引用する場合は、(1)式や式(1)ではなく、式1とする。

6.物理定数を示すアルファベットは斜体とする。
 (誤)pKa   → (正)pKa  
 (誤)N, W, R → (正)N, W, R

7.数字と単位の間は半角空けて記述する。
 (誤)254nm →(正)254 nm
 (誤)pH2.5 →(正)pH 2.5

8.pHやpKaの値にはイコール(=)を使用せず、半角を空けて数字を記入する。
 (誤)pH=2.5 → (正)pH 2.5
 
9.m/zの表記においては、mとzは斜体にし、zと数値との間は半角を空ける。
 (誤)m/z 254 →(正)m/z 254
 (誤)m/z=254 →(正)m/z 254
 (誤)m/z254 →(正)m/z 254

10.カラムの表記法は、カラム名(内径、長さ;粒子径)とする。
 (例)Sunflower ODS(内径4.6 mm、長さ100 mm; 粒子径3 μm)

11.移動相の組成表記法は、溶媒A / 溶媒B(40 / 60, v / v)の体裁とし、スラッシュの前後は半角スペースを空ける。
  
12.混合溶媒の記載順序は、使用モードにおける強溶媒 / 弱溶媒の順とする。
 (逆相分配クロマトグラフィーでは) アセトニトリル / 水(30 / 70, v / v)
 (順相分配クロマトグラフィーでは) 水 / アセトニトリル(20 / 80, v / v)

13.pH緩衝液の表記法は、濃度と緩衝液名をこの順序で記載し、続けてカッコの中にpH値を記載する。
 (誤)0.1 mol/L pH7.0リン酸緩衝液
 (正)0.1 mol/L リン酸緩衝液(pH 7.0)

14.少ない数を数える場合も漢数字ではなく、アラビア数字で表記する。
 (誤)みかんを一個 → (正)みかんを1個
 (誤)タコ八匹   → (正)タコ8匹

(2022年6月22日 文責:中村 洋)

1.漢字表記とする主な例

注釈  ①次に漢字が続く場合は平仮名とする
   ②化学では所有、存在などへの言い換えが適当
   ③道理である。そうは言ってもの意味

2.平仮名表記とする主な例

注釈  ①しばしば~する意
   ②正確な使い分けが難しい為

3.その他

(2022年6月22日 文責:中村 洋)