公益財団法人東京都農林水産振興財団
研究員 松下 裕美

　私は現在、作物に残留する農薬の分析を通じて、都内の食の安全をサポートしています。液クロとの出会いは、大学4回生の時。当時は、ほうれん草の水耕栽培の研究を行なっており、アクの主成分、シュウ酸の定量にHPLCを使用していました。
　それから長いブランクを経て、7年前、仕事で再び使用することになりました。 農薬の分析は、大部分がHPLCを使用した分析です。正直なところ、新しい作物や成分を分析することとなるたび、ハラハラしながら業務にあたっていました。
　そんな状況を変えたい、いつかはどっしり構えて仕事をしたいと思い、LC研究懇談会の講習会を受講しました。分析に必要な化学知識と機器の基本をセットで学べる貴重な機会でした。その講習会後、分析士試験の受験を希望したのも良かったと思います。試験が控えていると、講習会を聞く意識も変わりますよね？講習会も試験も、気になっている方がいたらお勧めします。私もまだまだお世話になります！

(2023年12月26日記)

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